姿勢の乱れは、「ラテラルライン(身体の側面のキープ力)」の低下につながります。薄着の季節がやってくる前に、美しいくびれづくりを目指しましょう。
スタイルアップトレーナーの筆者が、美しいくびれを目指すエクササイズをご紹介します。
■くびれのない体型になる原因とは
身体側面の筋力の低下
ウエスト周りは、代謝の低下で脂肪が蓄えられやすい場所です。
「BMI(自分の標準体重の数値)」が標準、もしくは低値であるのに、身体の側面の筋力が低下すると、身体のラインの乱れにつながる場合もあります。
肋骨と骨盤の距離が近づきすぎている
デスクワークなどによる前傾姿勢が長時間つづくと、骨盤~肋骨の距離を保つために必要な筋活動が低下しやすくなります。
エクササイズなどを行って筋肉を鍛え、肋骨と骨盤を元の距離に戻して持続できれば、くびれに導くことができます。
猫背姿勢
猫背姿勢とくびれは関係のないように思えますが、実は大事な協働関係となっています。
肩関節の位置を正しく戻すためにストレッチをしましょう。
上腕三頭筋(二の腕振袖筋)の萎縮
肩関節が巻き肩(猫背姿勢で、肩が内側に巻いている状態)の場合、上腕三頭筋付近に脂肪がつきやすくなります。
上腕三頭筋を鍛えることによって、肩関節を外旋(腕を外向きにひねる)しやすくなります。
広背筋力の低下
長時間のデスクワークなどによって、「広背筋(こうはいきん)」という背面の筋力が低下しやすくなります。くびれに関してはかなり重要な筋肉です。
広背筋は上腕三頭筋や、腹斜筋(肋骨を下げる力)などと関係しています。
■エクササイズのポイント
今回ご紹介するエクササイズを行うことで、「上腕三頭筋」「広背筋」「腹斜筋(ふくしゃきん)」「腰方形筋(ようほうけいきん)」など、くびれ面に重要な筋活動にアプローチすることができます。
身体を横から引き締めてくれる筋肉を活用するためにも、ぜひお試しください。
■「上腕三頭筋」を目覚めさせるエクササイズ
トレーニング用のセラバンドを用意します。近頃では、100円ショップなどでも見かけるようになりました。デニールの数字が大きい分厚めのタイツでも代用可能です。
(1)写真のように、小指が外側になるように手で持ちます。
(2)ひざ立ちになり、手に持ったバンドの端を、持っている方のひざでふみます。背面に回すように、肘を曲げて上げましょう。ひざに違和感がある方は、ひざの下に毛布やマットを敷いてください。
(3)小指を天井へ持ち上げるように肘を伸ばします。肘は伸ばしすぎると脱力してしまうので、伸ばしきる一歩手前で伸ばし終えることがコツです。
(2)と(3)を20回繰り返してください。反対側も同様に行います。
■くびれのある身体に導くエクササイズ
(1)上記でご紹介した三頭筋を目覚めさせるエクササイズの(3)のポジションからスタートします。
(2)斜め上方向へ伸ばしていきます。この時に、下の手で太ももをしっかりプッシュすると効果がアップします。下の手と、上の手で引っ張り合う意識を大切にしてください。
(3)斜め前の方向にも、伸ばしていきましょう。背中のもたつきがスッキリすると思います。
(4)スタートポジションへ戻ります。(1)〜(3)を1セットとして4回行いましょう。反対側も、同様に行ってください。
現代人は、腕を上げる動作が少なくなっているといわれています。エクササイズなどで肩、骨盤、肋骨の位置を整えることで、肩こりや首のこり改善につながります。ぜひ、お試しくださいね。
(女性の為のスタイルアップトレーナー 才原洋子
株式会社YOHKO代表。Studio-SOU赤坂店・少人数ピラティスBMP主催。BESJpilatesマスター/バーオソルオフィシャルトレーナー/予約は数ヶ月待ちが続く。ボディメイクで人を幸せにする。)
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