「柑橘類」というと、ゆずやみかんなどを思い浮かべて冬をイメージする人も多いのではないでしょうか? しかし、春にも美味しくなる柑橘類がたくさんあります。
管理栄養士の筆者が、美肌作りにもおすすめの春の柑橘類を3つご紹介します。
■はっさく
適度な苦味と酸味が美味しい「はっさく」は、ビタミンCやクエン酸が豊富なので疲労回復にもおすすめです。
また、はっさくの苦味成分の「ナリンギン」は、さまざまな健康・美容効果が期待できます。
「ナリンギン」摂取で美肌に?
皮膚を健やかな状態に保つためには、酸素や栄養が必要です。血流が悪いと十分な栄養がいき渡らず、肌のターンオーバーを乱す原因につながってしまいます。
「ナリンギン」には、血流を改善する働きがあります。血液が滞ることで起こる冷えや肩こりに悩む人にもおすすめです。
また、ナリンギンの苦味は食欲を抑える働きもあります。春・夏に向けてダイエットを頑張りたい人にも、嬉しい成分ですね。
■甘夏
そのまま食べてもよく、プチプチした食感をいかしてサラダや和え物などの料理にも活用できる「甘夏」には、クエン酸や食物繊維が含まれています。
美肌だけではなく、春の疲れた身体にも
甘夏の実を包んでいる内側の皮にも食物繊維が豊富に含まれているため、便秘改善効果が期待できます。肌荒れ対策にもおすすめです。
皮と砂糖を煮詰めて、ジャムにすると食べやすいですよ。苦味が気になる場合は、皮を少しとり除くと食べやすくなります。
また、クエン酸は体内でエネルギーを作り出し、疲労回復効果も期待できます。春の疲れた身体に、ぜひ甘夏を食べてみてくださいね。
■でこぽん
でこぽんとは、「不知火(しらぬい)」という品種の一つです。そのなかでも、一定の糖度とクエン酸の基準を満たしたものを「でこぽん」といいます。
不知火のなかでも、選び抜かれたエリートといえますね。
「でこぽん」は、美肌効果に期待大
でこぽんには、ビタミンCとβクリプトキサンチンが豊富に含まれています。
ビタミンC
「抗酸化作用」「美肌・美白効果」など、肌を美しく保つには欠かせない働きを持つのが特徴的です。
βクリプトキサンチン
「免疫力UP」「生活習慣病対策」「美肌効果」などの健康にも良い働きが期待できます。
みかんのように、手で簡単に皮を剥いて食べられるのも嬉しいポイントです。春のゆらぎ肌対策に、でこぽんを食べてみてください。
冬だけではなく、春にも柑橘類はおすすめです。スーパーで見つけた際には、ぜひ手にとってみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井尚美
「根拠のある情報を」「体の内側から美しく」がモットー。健康や美容に関する記事執筆や相談業務などフリーで活動中。糖尿病療養指導士、ピンクリボンアドバイザーの資格有。現在はサプリメント管理士の資格取得中。)
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【参考】
※ハッサク – JAグループ
※ナリンギン – わかさ生活
※甘夏 – 伊藤農園
※不知火 – 伊藤農園
※デコポン(不知火 しらぬい) – JAグループ
※β-クリプトキサンチン – わかさ生活