近頃、「免疫力をあげよう」というワードを聞くことが多くなりましたね。以前より食生活に目を向ける方も多くなったのではないでしょうか?
しかし、食事だけではなく、生活習慣を見直すことも大切です。
薬膳のプロである筆者が、免疫力低下につながるNG習慣を5つご紹介します。
■免疫力低下につながるNG習慣5つ
(1)冷たいものを口にすることが多い
免疫力アップには「胃腸を労わること」がキーワードとなります。
薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では、食べた物を栄養に変える胃腸系システムの「脾(ひ)」が弱ると免疫力が低下するといわれています。この脾は、冷たいものとの相性が悪いです。
冷たい水やお酒、フルーツや生野菜サラダなどを口にすることが多い方は、「あったかい」と感じるものを口にするようにしてください。
(2)水分の摂り過ぎ
「健康のために水分をたっぷりと摂りましょう」とよくいわれていますが、水の飲み過ぎで免疫力が低下している場合もあります。なぜなら、脾は湿気に弱いため、不要になった水分が体内に滞ると働きが低下してしまうからです。
むくみや鼻水が出やすい方は余分な水が溜まっていると考えられるため、喉が渇いたら水分を摂るようにしましょう。
(3)パンやパスタを食べることが多い
手軽に食べることができるパンやパスタは、忙しい毎日の味方ですよね。しかし、免疫力アップのためには、毎日食べることはおすすめできません。
中医学の世界ではウイルスから身を守るには「気(き)」という生命エネルギーが必要になります。そのため、食事でも気をおぎなう食材を食べるといいのですが、パンやパスタに含まれる小麦には気をおぎなう作用がありません。
米には気をおぎなう働きがそなわっていますので、主食を米に変えましょう。
(4)深夜0時を越えるまで起きていることが多い
忙しい40代女性は、寝る時間を削って家事や仕事をすることも時にはあるでしょう。これが習慣になっているならば、見直したいところです。
免疫力アップに大切な気は、寝ている間(特に、23時~1時)につくられます。そのため、0時を越えてから寝る習慣が続くと免疫力低下につながってしまいます。
睡眠時間を削って頑張るのではなく、睡眠時間を確保することも心がけてください。
(5)運動をしないor激しい運動をする
中医学の世界では気が減ってしまうとバリア機能が落ちてしまいますので、食事で気をおぎなうことはもちろん、生活習慣でも気をおぎなうアプローチが必要です。そのアプローチの1つが運動です。
運動をすることで、気をとり込みやすい身体になります。ただし、激しすぎる運動は禁物です。汗をかきすぎてしまうと逆に気が減ってしまいますので、気持ちいいと感じる程度に身体を動かしましょう。
ご紹介したNG習慣のなかで、ドキッとするものもあったのではないでしょうか。もし心当たりがある習慣があれば、見直してみてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ)
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