「外は暑いのに室内はエアコンで寒い」「暑くなってきたから、つい冷たい物を飲んでしまう」など、この季節の身体は意外と冷えているものです。“冷えは万病のもと”といわれていますから、なんとか夏冷えを回避したいですよね。
実は、今が旬の桃には寒暖差で疲れた身体を癒してくれる働きがあります。薬膳のプロである筆者が、梅雨~夏にかけて桃をおすすめする理由を3つご紹介します。
■梅雨~夏にかけて桃をおすすめする理由3つ
(1)冷えた身体を癒し、温める
食材には身体を「温めるもの」と「冷やすもの」があるということをご存知ですか? 桃は、身体を温める働きが期待できるといわれています。
毎朝、フルーツを召し上がる方も多いかもしれませんが、バナナ、キウイフルーツ、オレンジなどは身体を冷やしやすいフルーツに分類されます。たくさん汗をかいた日や暑がりな人には合っていますが、冷えを感じやすい人や身体が冷えている時にはおすすめできないフルーツです。
冷えを感じた時は身体を温めてくれる桃をいただき、冷えた身体を労わりましょう。
(2)血の巡りをスムーズにして、シミ&そばかす対策に◎
シミやそばかすが増えたと感じる場合、冷えが関係している場合があります。なぜなら、薬膳のベースである中医学(中国伝統医学)では身体が冷えることによって血の巡りが悪くなり、血の巡りが悪くなることでシミやそばかすができやすくなると考えるからです。
なので、シミやそばかす対策をしたいのなら、血の巡りを良くすることがキーワードとなります。桃には身体を温め血の巡りを良くする働きがありますので、美容面でも一役買ってくれるフルーツです。
(3)エネルギー補給をして疲れにくい身体をつくる
この時期はすごく気温が上がったかと思えば雨が降り肌寒くなったりと、寒暖差がとても激しい季節です。その気温差で身体がとても疲れやすくなってしまいます。
中医学では身体が疲れている時は、生命エネルギーである「気(き)」が少なくなっていると考えます。車に例えるならば、ガス欠状態です。ガソリンがないと車が走らないように、私たちの身体も十分な量の「気」がないと、元気に動いてくれません。
桃にはエネルギーの源である「気」をおぎなう働きがありますので、気温の寒暖差で疲れやすいこの季節にぴったりです。
「旬の食材を食べましょう」とよく聞くのは、その時に必要な栄養がたっぷりと含まれているからです。スーパーで見つけたら、ぜひ桃を買ってみてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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