「免疫力アップ」という言葉を耳にすることが多くなってきましたね。最近は以前にも増して食に関心を持っている方も多いのではないでしょうか。
薬膳のプロである筆者が、免疫力アップのための暮らし方(日中編)をご紹介します。
■免疫力アップのための暮らし方(日中編)
12時:ランチタイム
米中心のメニューにし、味噌汁などの汁物をとり入れたランチをいただきましょう。白い食材や胃腸ケア食材を使うことがおすすめです。
よく噛んで、腹八分目を意識してください。
12時半:休憩時間
お昼寝をしたりコーヒーを飲んだり、ぼーっとする時間を作りましょう。
スマートフォンやパソコンを見ないで目と頭を休めるということがポイントです。
13時~:午後の仕事開始
長時間同じ姿勢で過ごすと身体の巡りが悪くなりやすいです。トイレに立つなど、少しでも身体を動かす時間を作りましょう。
飲み物はコーヒーだけではなく、身体を温める飲み物をセレクトしましょう。おやつは、ナッツや栗などの天然の甘さがあるものをストックすることがおすすめです。
17時:仕事終了
リモートワークの場合も会社に出勤している場合も、仕事終了後は軽い運動をとり入れるように心がけましょう。
この時間帯にナッツ類を食べると良いです。寒さから身を守るため、羽織やストールなどを持ち歩きましょう。
■免疫力アップのための暮らし方(日中編)のポイント3つ
(1)白い食材&胃腸ケア食材を摂り入れる
免疫力アップには、白い食材と胃腸ケア食材がキーワードとなります。
白い食材は「肺」という臓腑をうるおす働きがあります。肺は、外界から身を守る臓腑です。
肺が弱ってしまうと体調を崩しやすくなり、身を守る力が弱くなってしまいます。肺は乾燥が苦手なので、白い食材である「豆乳」「豆腐」「白ごま」などをとり入れるようにしてください。
胃腸ケア食材に必須な食材は、「米」「イモ類」「豆類」です。肉じゃがや五目煮込みなどがおすすめです。
(2)ランチ後は、ボーっとする時間をとる
休憩時間はSNSチェックやネットサーフィンをしたくなるものですが、目と頭を使うと思考や感情をコントロールしている「血(けつ)」というエネルギーを消耗してしまうといわれています。
エネルギーがなくなると免疫力が低下しやすくなります。午後から元気に働くためにも、ランチタイム後はぼーっとする時間を設けることを意識してみましょう。
(3)おやつにも気を配る
仕事中はつい口が寂しくなり何かをつまみたくなりますが、お菓子や飲み物のとり方次第で免疫力低下につながる場合があります。
飲み物はコーヒーばかりではなく、紅茶やほうじ茶、ジャスミン茶などの身体を温める飲み物にしましょう。そして、免疫力アップのためにナッツ類や一口サイズのさつまいもなど、天然の甘さがあるものをとり入れてみてください。
免疫力アップには、食だけではなく暮らし方を整えることも大切です。今こそ、自分の暮らしに意識を向けてみてください。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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