気温がグッと上がって、夏らしい陽気がつづいていますね。こう暑いと冷たいものを口にする機会も多くなってきているのではないでしょうか?
しかし、冷たいものばかりを食べていると、冷えによる不調を招きやすくなってしまいます。特に、梅雨から夏にかけては胃腸が冷えていることが多いので、身体を温める薬味を味方につけましょう。
ずぼらだけど薬膳のプロである筆者が、梅雨時期におすすめしたい薬味を3つご紹介します。
■梅雨時期は胃腸を崩しやすいシーズン!?
「冷えは万病のもと」といわれるように、身体が冷えることでさまざまな不調を招くことがあります。気候などの影響で外側から身体が冷える場合もありますが、ほとんどは食生活などによる内的な要因が大きいと考えられています。
アイスコーヒー、ビール、アイス、ヨーグルトなどを日常的に口にしてはいませんか? これらの冷たいものは胃腸を冷やしやすく、食欲不振などを招く原因につながります。
薬膳の世界では、梅雨時期は一年のなかでも胃腸の調子を崩しやすいシーズンであると考えられています。なので、胃腸を冷やさないことが梅雨を元気に乗り切るキーワードとなります。冷たいものに意識が向きがちなこの時期だからこそ、「薬味」を味方につけましょう。
■梅雨時期におすすめな薬味3つ
(1)生姜
身体を温めることで有名な「生姜」は、胃を温めて食欲不振を改善する効果が期待できます。生の生姜より乾燥生姜の方が温め効果を最大限に活かすことができるので、生姜パウダーを常備しておくと良いでしょう。
これからの季節に出回るトマト、きゅうり、ナス、オクラなどの野菜は身体を冷やしやすいので、調理の際は生姜をプラスするとバランスがとれると思います。
(2)シソ
シソは、食欲アップや吐き気を緩和するほかにも、ストレスケアにも有効だといわれている薬味です。薬効の効果を活かすためには加熱せず、トッピングとして使うと良いでしょう。
筆者は常にストックしており、炒め物や和え物などをはじめ、味噌汁や納豆などにプラスして毎日食べています。ストレスケアにもおすすめな食材ですので、鬱々とした時にはシソをたっぷりと使ったメニューで気持ちを和らげてあげましょう。
(3)みょうが
みょうがは香り高く、料理の良いアクセントになってくれますよね。食欲アップのほかにも、冷えによる生理痛や月経不順、更年期障害などの女性特有の不調緩和に良いとされ昔から食べられてきた薬味です。
梅雨から夏は冷たい麺類を食べる機会も多いと思います。その際は、細かく切ったみょうがをタレに混ぜるとアクセントにもなり、お腹を冷やしすぎずに冷たい麺類を楽しむことができます。
ご紹介した食材は、スーパーで気軽に変える薬味ばかりです。冷たいものに手が伸びがちな時期だからこそ、いつもの食事に薬味をプラスしてお腹を温めることを意識してみてくださいね。食材の買い出しの際は、これらの薬味を買い物リストにいれてみてください。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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