年齢を重ねると、肌は徐々にドライの傾向になりやいもの。でも、夏場の肌は不快なほどベタベタしませんか? 実はこの皮脂、肌表面の乾燥を防ぐために出ているのかもしれません。
ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、見た目と肌内部の状態が逆に進行する、大人のインナードライ肌についてご紹介します。
■夏の肌のオイリー感。実は内側が乾燥しているのが原因かも?
一日中さらされる冷房、扇風機、外に出れば紫外線。また、汗をかくことで行う数回にわたる洗顔など、実は夏の肌はその表面の質感とは裏腹に「インナードライ」を起こす原因にさらされています。
インナードライとは、表面肌はベタつくのに内部が乾燥している肌のことです。
上記のような要因で知らず知らず肌の内側が乾燥すると、私たちの脳は「もっと皮脂を出して!」と指令を出します。すると見た目はオイリー感が目立つようになるので、今度は皮脂対策のお手入れをしてしまいますよね。すると肌内部はさらに乾燥が悪化していきます。
このようなスパイラルに陥ると、秋口にはすっかり肌枯れを起こし、ひどい乾燥に悩まされるはめになるのです。
■私はインナードライ肌? 簡単にわかるチェック法
肌の内側が乾燥しているかどうかは、以下の方法で簡単にチェックできます。
(1)丁寧に洗顔をし、タオルで優しく拭き取る
(2)なにもつけず、そのまま15分~20分放置
(3)鏡の前でお肌をチェック!
洗顔前はオイリー肌っぽかったのに、20分の放置後に肌がつっぱるようなら「インナードライ肌」。また、Tゾーンなどはテカり、それ以外の頬や目の下などがつっぱるなら、「混合タイプのインナードライ肌」といえるでしょう。
以上のような変化がみられた場合、見た目のべたつきを優先したシンプルなスキンケアはNG。「夏は皮脂が多いから」と化粧水だけでお手入れを終わらせず、肌内部にフォーカスしたスキンケアをすることが重要となります。
■保水力を高めるため、化粧水前に美容オイルを
インナードライ肌の場合、保湿力の高い化粧水を使用します。また、肌を弱酸性に保つと潤いやなめらかさが増してきますから、洗顔や化粧水選びは「弱酸性」をチョイスしましょう。
スキンケアのステップですが、肌の内側がカラカラに乾燥していると、化粧水の効果が十分に発揮されません。これは乾いた土と同じで、内部がゴワゴワしていると均一に水分が浸透できないのです。
ここで役立つのが美容オイルです。アルガンオイルやマルラオイルなどを洗顔後の肌になじませてから、化粧水を塗布しましょう。このワンステップだけで浸透力が上がり、保水効果が高まります。
また、お手入れの最初に使うオイルは、あくまでもブースターの役割。化粧水後は、乳液やクリームなどの油分を補ってください。もちろん、仕上げの油分に先ほどのオイルを用いてもよいでしょう。
秋冬の肌は、夏の紫外線や皮脂、冷房による乾燥などの蓄積によってトラブルを招きやすいものです。真夏のうちから3か月後の肌を見据え、丁寧な保湿をこころがけましょう。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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