湿度と気温の高い夏は、むくみが出やすい季節ですね。むくみの原因は一つではありませんが、汗で体内の水分が奪われてミネラルバランスがくずれることも、むくみを引き起こす原因となります。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、ミネラルと水分が豊富でむくみ対策に役立つ「夏の食材」を3つご紹介します。
■むくみ対策に!毎日食べたい夏の食材3つ
(1)キュウリ
東洋医学では、夏はウリ科の食べ物から水分をとるといいといわれています。実際、水をそのまま飲むより、水分が豊富な食べ物から水分をとったほうが、身体に吸収されやすく、熱中症対策にもなります。
私たちの身体は、60%程度が水分です。体内に水分を保つことで、身体は正常な働きができるようになっています。そのため、汗で水分が失われてしまうと、体内が水分不足になり、本来排出されるべき老廃物を含んだ水分までも体内にとどめてしまい、むくみを引き起こす原因となります。
キュウリは、90%以上が水分でできていますから、キュウリで水分を効率よく補給して、むくみを予防しましょう。
(2)スイカ
スイカも水分が豊富な食材です。また、シトルリンと呼ばれるアミノ酸が、豊富に含まれています。シトルリンは、体内で血管を広げる働きのある一酸化窒素(NO)という物質つくりをサポートします。
夏は、冷房をかけて室内温度が低くなるため、身体は体内に熱を保つために、毛細血管を縮めて熱を逃さないようにします。そのため、手足などの抹消部の血流が滞り、冷えやむくみの一因となります。
スイカのシトルリンは、毛細血管を広げることでむくみと冷えの改善をサポートしますから、むくみだけでなく、冷えにお悩みの方にもおすすめです。
(3)トマト
美肌食材としておなじみのトマト。トマトに含まれるリコピンには、紫外線などによって体内に過剰に発生した活性酸素を除去して、細胞を酸化から守る働きがあります。細胞が酸化して本来の働きができなくなると、水分代謝にも影響して、むくみの一因となります。
また、トマトには、体内の余分な塩分を排出するカリウムが豊富に含まれています。体内の水分バランスは、カリウムとナトリウムのバランスによって保たれています。日ごろから濃い味を好む方、外食が多い方は、どうしてもナトリウム過多になりがちですから、トマトを食べてミネラルバランスを整えて、むくみを予防しましょう。
旬の食材を食べることは、その季節にあった身体の悩みの解決につながります。太陽をいっぱい浴びて育った旬の食材は栄養価も高いですから、しっかり食べて代謝のいい身体を作りたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※成分情報 シトルリン – わかさ生活