いよいよ全身の肌の乾燥が進む季節になりました。化粧水や美容液クリームなども大切ですが、植物オイルについて見直してみませんか?
美容、健康、ファッションで、皆さまのライフスタイルにいま以上の笑顔を増やす方法をご提案するクポノライフデザイナーの筆者が、アンチエイジングにぴったりなオイルをご紹介します。
■植物オイルのメリット
植物オイルの主なメリットは「肌の水分蒸発を防ぐ」「外的刺激から肌を守る」「植物が備えている高い抗酸化作用により、老け見え防止に役立つ」です。
オイルに含まれる成分はその植物独自のものもあり、多種多様です。そして、同じ場所で育つ植物でもその時の気温や湿度、日の当たり方、雨の量などにもより、毎年成分が左右されます。
なかでも、「高温で乾燥している」「急激に寒くなる」といったような過酷な環境下で育つ植物から採取されるオイルは高い抗酸化力を兼ね備えているため、アンチエイジングに良いとされています。
■アンチエイジングに有用なオイル
マカデミアナッツオイル
“若さの脂肪酸”と呼ばれる「パルミトレイン酸」を含んでいる、めずらしいオイルです。どのオイルよりも軽くて浸透が早いため、「ヴァニシングオイル(消えるオイル)」という別名があるほど。
どうしてもオイルが苦手だという人におすすめです。ほんのりナッツ臭がします。
ザクロオイル
肌の細胞を活性化させる効果が期待できる「プニカ酸」がザクロに含まれています。コラーゲンの生成をサポートするといわれています。
そのため、シミ、シワ、たるみ、くすみなどのつやプラ世代のお悩み改善にぴったりです。
ホホバオイル
保湿力が高いだけではなく、肌に弾力アップや肌荒れ・皮膚炎の改善にも効果が期待できるといわれています。どんな肌質の人でも使いやすいオイルなので、オイルの専門家たちからNo.1オイルだと称されています。
海外のものだと、表記は「jojoba」と書かれています。
サジー(シーベリー/シーバックソーン)
アーユルヴェーダでも使用されています。「オメガ3」「オメガ6」「オメガ7」「オメガ9」と、4種類のオメガが入っている果実はサジーだけだといわれています。
そして、抗酸化力の高い「カロテノイド」と呼ばれる色素をもち、「ビタミンE」も含んでいます。こちらもシミやシワ、たるみ、皮膚炎などに効果が期待できるといわれています。
しかし、とても酸化が早いオイルなので、単品で使用するより他の酸化しにくいオイルとブレンドされているものを選ぶ方がおすすめです。
その他、海外では「チアシードオイル」や「タマヌオイル」「ウチワサボテンオイル」など、さまざまな美容オイルが使用されています。
■筆者おすすめの軽いテクスチャーのオイル
(1)マルラオイル/ヴァーチェ
南アフリカの過酷な環境下で育つ「マルラの木」の実の種子から、コールドプレス製法で採取したオイルを精製したものです。エイジングケアに欠かせない「ビタミンE」「オレイン酸」「オメガ3」「オメガ6」を含み、サラサラとしたテクスチャーで浸透力が高く、ベタつきにくいのが特徴です。
筆者はマルラオイルに6年以上前から注目しており、アメリカから輸入して使用していましたが、こちらのアイテムは一番サラサラとしたテクスチャーで匂いも少なく、浸透力が高く感じました。これまでオイルが苦手だった方にもオススメしたいアイテムです。
(18ml 通常購入税抜価格3,680円)
(2)ピュア オイル オーガニック アルガン/ドゥーオーガニック
モロッコの一部の地域にしか生息していないといわれている「アルガンの木」は、まる一年雨が降らなくても生き抜くことができるといわれている、とても生命力の高い木です。
そんな有機栽培のアルガンの核から抽出したオイルを配合しているアイテムです。体内ではつくることのできない「オメガ6」や、抗酸化力の高い「ビタミンE」が含まれています。高保湿でエイジングケアにもぴったりです。
保湿力が高く肌に1枚のヴェールをまとわせているかのようで、外的刺激からも守ってくれる印象です。夜寝る前に使用することで、衣類や寝具からの摩擦も防いでくれていると感じています。
(27ml 税抜価格3,500円)
(3)エイキン 美容オイルRHC/A’kin
セラミドの生成をサポートする効果が期待できるのが「ローズヒップオイル」です。そこへ、エイジングケアに欠かせない熱に強い「ビタミンC」と「マカダミア種子油」を配合しています。エイジングケアとしてセレブ達がとり入れているということで、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
こちらのオイルは特殊製法で製造されているため栄養価が高く酸化しにくいので、これまでローズヒップオイルを使い切ることができなかったという方にもおすすめです。ビタミンCを追加しているので、シミやくすみなどが気になるという方は、ぜひ使ってみてください。
他のローズヒップオイルと比べても色が赤く、栄養価が高いことが目で見てわかります。どうしても香りが気になるという方は、お手持ちの香りがついているクリームに1〜2滴ブレンドしてみてください。もしくは、入浴剤を入れた湯船に浸かりながら顔にオイルを塗ると、入浴剤の香りで気になりにくくなります。
(20ml 税抜価格4,800円)
■植物オイルを選ぶ時のポイント
化粧品表示の最初に書いてあるものが1番含有量が多く、途中からは順不同になります。オイルを選ぶ時には、自分が目的としているオイルが最初の方に書いてあるものを選んでみると良いでしょう(酸化しやすいオイルの場合は、後ろの方に記載されていてもいいかもしれません)。
また、オイルは冷暗所で保管し、他の瓶などに移す行為はNGです。開封後は1年以内に使用しましょう。オイルごとに酸化してしまうスピードが違うため、臭いに変化があった場合は顔には使用はしない方が良いです。
今回ご紹介したオイルのなかでは、ローズヒップオイルが1番酸化しやすいオイルです。通常1ヶ月ほどで変化を感じるものが多いですが、エイキンのオイルは特殊な製法で抽出しているため1年ほど使用できます。
臭いに変化が出てきてしまった場合、少しの変化であればボディや髪に使用して使い切ることも可能です。乾燥する時期は、クリームも良いですがオイルも活用してみてください。
(クポノビューティー代表。美容研究家、美容ライター 星 ゆうこ)
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【参考】
※マルラオイル – ヴァーチェ
※ピュア オイル オーガニック アルガン – ドゥーオーガニック
※エイキン 美容オイルRHC – A’kin