そろそろ本格的に乾燥が気になる季節。唇は乾燥しやすく、リップクリームが手放せない……という方も多いのではないでしょうか。東洋医学の考え方では、唇は「内臓を写す鏡」。特に脾胃(消化器)の状態を反映していると言われています。
カサカサとひび割れる、つねに赤く炎症を起こしている、など症状別にケア方法をご紹介します。
(1)カサカサと皮がむけるタイプ
唇が乾燥して皮が厚くなり、ひび割れてしまうタイプは、「気」の巡りが悪く、身体の隅々にまで栄養が届かず、唇が栄養失調になって乾燥していると考えられています。唇だけでなく、手足が乾燥する、すぐにお腹をこわしてしまう、むくみやすい、などの症状も伴います。良い香りを嗅ぐだけでも、気の巡りは改善しますから、アロマやハーブティーもおすすめです。
<おすすめの食べ物>
ゴマ、ミカン、ジャスミン茶、ローズヒップ、白きくらげ etc…
(2)シワシワと元気のないタイプ
唇の色が悪く、シワシワとしぼんだような状態の場合には、疲れやストレスから胃腸の働きが悪くなり、栄養の消化・吸収がスムーズでないために血が不足し、唇の血色が悪く栄養不足になっていると考えられています。血が不足すると、一番外側にある皮膚や頭皮も酸素と栄養が不足し、乾燥による痒みや髪がパサパサと乾燥しやすくなります。消化が良く栄養価の物を食べ、しっかり睡眠をとって身体を休めましょう。
<おすすめの食べ物>
はちみつ、デーツ(なつめ)、山芋、たまご etc…
(3)いつも赤く炎症を起こしているタイプ
唇の皮が薄く、いつも赤く炎症を起こしているタイプは、辛いものやチョコレート、コーヒー、アルコールなどの刺激物の摂り過ぎの可能性が。ストレスで胃腸に負担がかかり、余分な熱がこもってしまうことで、唇が赤く荒れてしまうと考えられています。喉や口が乾きやすい、便秘がち、などの症状が伴うことが多いのも特徴です。刺激物を控え、身体から余分な熱を排出して潤いを与える食べ物を摂りましょう。
<おすすめの食べ物>
白菜、水菜、リンゴ、キウイetc…
唇の乾燥は、リップクリームやグロスが原因となっている場合もあります。気になる方は、内側からのケアも心がけ、潤いのある唇をキープしたいですね。
(美養フードクリエイター 岩田麻奈未)
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