秋の味覚「栗・サツマイモ・かぼちゃ」。どれも甘くておいしいのですが、やっぱり気になるのが糖質ですよね。砂糖や白米、パンなどと違い、食物繊維と一緒に摂る糖質なので、食後の血糖値が比較的穏やかな食べ物なのですが、食べ過ぎれば脂肪の蓄積の原因となってしまいます。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、秋の味覚を安心して味わえる、アンチエイジングな食べ方&レシピをご紹介します。
■アンチエイジングな食べ方ポイント3つ
(1)冷やして食べる
冷やすことでデンプンの一部が「レジスタントスターチ」と呼ばれる、消化吸収されにくいだけでなく、大腸で食物繊維と同じような働きをするデンプンに変化するそうです。そのため、血糖値の上昇を穏やかにして脂肪の蓄積を防ぐだけでなく、腸内環境美化にもおすすめです。
(2)ビネガーを使う
ミツカンの研究によれば、大さじ1杯の酢を食事に加えることで、食後の血糖値の上昇が穏やかになることがわかっています。また、継続的に摂取すると既に蓄積された脂肪を減らす効果もあるそうですから、毎日の習慣にしたいですね!
(3)乳製品と一緒に食べる
牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品にも、食後の血糖値の上昇を穏やかにする働きがあるそうですから、一緒に食べて◎。
■アンチエイジングなレシピ3つ
●かぼちゃとレーズンのサラダ
レーズンは、酢に漬けて戻しておきます。蒸したかぼちゃに、酢とレーズンを和え冷やして出来上がり!
レーズンのほのかな甘味が加わり、デザート感覚でも食べられるサラダです。
●栗の冷製ポタージュ
牛乳1に対し水1を混ぜ、栗を加えて柔らかくなるまで煮ます。粗熱がとれたらミキサーにかけ、塩・こしょうで味を調え、冷やして出来上がり! 仕上げにシナモンを加えても美味しいですよ。
●サツマイモのチーズケーキ
蒸したサツマイモとクリームチーズをフードプロセッサーに入れて、滑らかになるまで撹拌します。甘味が足りない場合には、ハチミツを加えましょう。型に入れて冷やし固め、仕上げに細かく砕いたナッツを添えて出来上がり。
アンチエイジングを心がけながら、美味しい秋の味覚を楽しみたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
【関連記事】
・痩せ体質になる飲み物は?ダイエット中に飲みたいお茶3選
・美味しいお味噌汁で腸活を!作り置きOKの「水出し出汁」
・火を使わず即食べられる!美容に役立つ「魚の缶詰レシピ」
・腸活に◎毎日食べても飽きない「納豆レシピ」5つ
【参考】
※食簿の血糖値上昇を穏やかに – ミツカン
※お酢の継続摂取で内臓脂肪が有意に低下!メタボリックシンドロームの予防に期待 – ミツカン
※牛乳ならびに乳製品のグリセミックインデックスに関する研究 – J-MILK
※冷やして得する栄養学 美容と健康の強い味方レジスタントスターチとは? – 世界一受けたい授業 日本テレビ