一定期間、食を断つことで美と健康のレベルが上がると話題の「断食」。本格的に実践するには専門の施設で行う必要がありますが、わずか1日であれば日常生活で気楽に挑戦することができます。
筆者も月に3~4回の「ワンデー断食」を続けています。
ウエルネス&ビューティーライターの筆者が、ワンデー断食の効果と注意点などをご紹介します。
■現代人は、日常的に食べ過ぎている!?
「現代人は、時間がたてばそれほど空腹でなくても食事をとることがある」など、日常的に食べ過ぎている場合があります。その状態が続くと、内臓は常にフル回転をしています。
そこで、1日だけ食事をお休みして消化器官を十分に休めると、本来の働きをとり戻しやすくなり、美や健康に良い影響を与えることができるのです。
内臓が休まると、どんな良いことがある?
内臓が担当する働に、「食べ物の消化」「必要な栄養素の吸収」「毒素を排出する」という大切な仕事があります。この3つが正しく行われていれば体調面も美容面も理想的な状態をキープしやすいのですが、日常的な食べ過ぎによってその働きが鈍りはじめると、消化不良からの体調不調を起こす場合があります。
そして、腸の働きが滞り便通に悩むと、老廃物が身体の中にとどまることで肌荒れや代謝の低下につながるほか、栄養分の吸収力も弱まることがあります。
つまり、内臓を意識的に休めることで便通がスムーズになると、美肌や代謝アップ、ウエイトコントロールにも役立つというわけです。
■ワンデー断食のタイミング
基本的には、疲労感がなく体調が良い時にワンデー断食を行いましょう。
また、1日ゆったりとしたペースで過ごせる時が良いでしょう。自宅など、いつでも休息がとれてリラックスできる環境に居られればベターです。
■ワンデー断食を行う時のコツ3つ
(1)十分な水分補給を
断食中は特に、水分補給を意識してください。1日2リットルを目安に、水分を摂取しましょう。
その際、カフェイン入りの飲み物はさけるようにしてください。カフェインの刺激は、お休み中の胃腸にとっては大きな負担となってしまう場合があります。
良質なミネラルウォーターを中心に、麦茶、黒豆茶、ルイボスティーなど、カフェインレスの飲み物をとるようにしてください。
(2)フレッシュな野菜ジュースや野菜スープはOK
お腹にたまるものが欲しい時は、フレッシュな野菜を絞ったジュースや具のない薄味の野菜スープをいただきましょう。
(3)塩分は梅干しで
断食中でも、塩分は必要です。せっかく水分をとっていても、必要な塩分が足りていなければ脱水状態となる場合があります。
その際におすすめなのが、「梅干し」です。疲労回復効果のある「クエン酸」がとれるうえ、胃腸の機能を高める効果が期待できます。
■ワンデー断食明けの食事のポイント
ワンデー断食をした後の食事は、消化に負担のかからないものにしましょう。お腹が空いたからと、油分や刺激の強いものを勢いよく食べることはさけてください。
消化の早い果物から食べはじめることをおすすめします。その後、野菜や豆腐の入った味噌汁やスープ、白身の魚や温野菜といった、消化しやすいものをとっていくと良いでしょう。
■ワンデー断食の注意点
こんなに良いことづくめのワンデー断食ですが、注意すべき場合もあります。現在病気の治療、療養中の人や体力不足が気になる人、生理中、妊娠中、授乳中の人は行わないようにしてください。
1日だけでも食を休んでみると、日頃いかに食べ過ぎているかが身を持ってわかると思います。その思考もワンデー断食の大きな効果です。そして、これから食べていくものについての意識も高まる恩恵があります。体調の良い日を選んで、ぜひ挑戦してみてください。
(ウエルネス&ビューティーライター ユウコ)
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【参考】
※梅 – わかさ生活