「鼻の黒ずみ」や「毛穴の開き」は、季節関係なく悩んでいる方が多いのではないでしょうか。最近はマスク生活が続き、毛穴の悩みを抱える女性が増えたようにも思います。

筆者は普段エステティシャンとして働いていますが、「ファンデーションが毛穴に入って、さらに毛穴が目立ってしまう」「クレンジングをしてもエステに行っても毛穴の黒ずみがとれない」「鼻周辺だけではなく、頬やあご、額も毛穴が開いている」といったお客さまからの声を多く聞きます。

そのようなお客さまのご相談に乗っていると、同じような傾向があることに気がつきました。エステティシャンの筆者が、毛穴の黒ずみ＆開きで悩んでいるお客さまのNG習慣をご紹介します。

■毛穴の黒ずみ＆開きにつながるNG習慣5つ

(1)洗顔時のお湯の温度が高い

顔を洗う時は「ぬるま湯」がいいということが、一般的にいわれています。

ですが最近は、その表現ですと温度を高くしすぎる方が多いため、「ぬるま水」洗顔がいい、といわれることが多くなりました。「ぬるま水」とは、手が水に触れている時は温かい気がするけれど、水から手がはなれるとひんやり冷たい、常温に近いぬるま湯のことです。

毛穴の詰まりや開きがある方の大半は、皮膚温が高いことが多い印象です。また、肌荒れしていたり、ニキビができやすい方も多く、炎症をもっている肌の方も多いです。そのため、洗顔で軽く冷やすことを意識してみてください。

(2)ゴシゴシ洗い

「やさしく洗う」「豆腐を触るように肌に触れる」というように、やさしく触ることを言葉で理解している方は多いでしょう。しかし、実際スキンケアを見させていただくと、ゴシゴシしている方がほとんどです。

クレンジングの目安は「肌を動かさない」、洗顔の目安は「泡で押し洗いし手が肌に触れない」です。その他、化粧水やクリームなどは「肌に滑らせるように塗るのではなく、ペタペタと塗る」を行いましょう。

(3)乾燥肌という勘違い

乾燥ニキビという言葉が広まり、ご自身の肌を乾燥肌だと思っている方が多いです。毛穴が汚れている、または開いているところが本当に乾燥していますか？　頬や目元と同じ量の保湿剤を鼻に塗ってはいませんか？

自分の皮脂と化粧品の油分が混ざり、さらにファンデーションでフタをして、毛穴の黒ずみや詰まりを自ら作っていることがあります。また、毛穴に汚れやクリームなどが詰まっていたら、毛穴は閉じることができず広がったままです。

(4)マスクを意識せずスキンケアはいつも同じ

マスクをすると、マスクのなかは蒸れます。マスクを「長時間する日」「あまりしない日」「マスクはするけど喋る機会は少ない日」といったように、マスク着用時間によってスキンケアを調整しましょう。

調整に成功したお客さまのなかには、「化粧水のみで乳液などない方が調子がよかった」という方もいらっしゃいます。

長時間マスクをする日は

朝の通勤から夕方の帰宅まで、昼食以外ずっとマスクをする方は、お肌が蒸れやすい環境にあります。

目元や額には化粧水や美容液・クリームまで行いますが、口周りや頬などは、化粧水のみでも良い場合があります。

あまりマスクをしない日は

テレワークだったり、一人での作業が多くほぼマスクを必要としない日は、お肌が蒸れにくい環境です。

今までのスキンケアと同じように、化粧水や美容液、乳液やクリームを使用しましょう。

マスクをしても喋る機会が少ない日は

マスクをするけれど喋らなくて良い日と、マスクをして喋る日を比べると、マスクの中の湿度が変わります。

マスクをして1時間程度の会話でも、かなりの蒸れを感じる方もいます。蒸れを感じベトベトしたら、それはスキンケアのし過ぎです。

乳液やクリームの量を減らすことから始め、自分の中での「ちょうど良い」を探す実験をしてみるのも良いですね。

(5)クレンジングをしない

洗顔で落ちる日焼け止めやファンデーションの普及で、クレンジングをしない人が増えています。

ですが、もし今の肌に毛穴の詰まりがあるのならば、クレンジングをした方が良い肌だと思って、クレンジングを試してみてください。毛穴の詰まり解消に導きます。

以上、毛穴の黒ずみ＆開きにつながる5つのNG習慣をご紹介しました。思い当たることがあれば、ぜひ今日から改めてみてくださいね。

（エステティシャン　山田　みき）

 

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