お腹まわりは常に引き締めたい部位ナンバー1です。逆にいえば、理想のウエストを手に入れるのは難しいと、多くの方が感じているのかもしれませんね。
YOGAエクササイズディレクターの筆者が、ストレッチで効率よく-3cmを目指す方法をご紹介します。
■40代以上がおばさん体形になりやすい理由
「その理由は……基礎代謝の低下と、運動不足?」
その通りです! でも、そうと分かっていてもエイジング対策を先延ばしにしている方が多いのではないでしょうか。
加齢のサインとして、見た目で確認しやすいのがお腹まわり。この部位は、年齢を追うごとに体脂肪がつきやすいとされています。
次に表れやすい加齢のサインは、便秘です。基礎代謝低下により血流が悪くなり、内臓がうまく機能しておらず、運動不足による筋力低下により、排便時の押し出す力が低下しているかもしれません。
さらに、座り姿勢が長くなり、姿勢が崩れていませんか? 美しい姿勢をキープする筋力が低下すると、腰痛や肩こり、ほうれい線も深くなります。
ウエストのくびれと便秘・ぽっこりお腹の関係
ウエストは、骨盤の出っ張った骨からあばらの間をいいます。しかも、その間は背骨が支えるだけで空間になっています。つまり重力の影響、筋力の低下、姿勢などによって縮みやすいのです。
縮むと内臓が押しつぶされて、便秘やポッコリお腹になり、姿勢が崩れてあっというまにおばさん体形になります。因みに空間の理想は、指3〜4本分といわれています。
■お腹まわりが気になる方がやるべきこと
お腹まわりが気になる方は、まず「筋膜リリースストレッチ」で身体を整えていくのがおすすめです。
筋膜は、内臓から筋肉と体のすべてを包みこんでいる膜ですが、加齢とともにねじれやすく硬くなりやすいともいわれています。
筋膜リリースをすることによって、骨や内臓の位置があるべきところに戻るため、ウエストのくびれ復活、顔のたるみ・シワ・などの改善が期待されます。
「筋膜リリースストレッチ」のやり方
(1)床に座り、肩幅よりも大きめに足を開き、膝を左右に数回ゆっくり倒します。
(2)両膝を右方向に倒し、両手を後ろ床に付けます。右胸、右ほほ、右こめかみを床に近づけます。(腰が痛い人はここまでで◎)
(3)上体を床に近づけ、右手を伸ばし、右足を伸ばし踵を後ろに押し出し、引っ張り合うように筋膜ストレッチ。
(4)反対側も同様に動作を繰り返します。
■ウエストのむくみを解消するストレッチエクサ
筋膜リリースストレッチで身体を整えたら、ウエストに効くストレッチも取り入れてみましょう。
これからご紹介する動作は、体側をじっくり伸ばしながら腹筋・背筋を強化し、腰まわりのムダな肉をそぎ落とすストレッチです。
普段の姿勢や筋力の弱さによって、お腹が縮まり内臓が圧迫された状態が続くと、古い血液や老廃物がうまく流れず、便秘や脂肪が溜まりやすいお腹になってしまいます。ぜひ、わき腹を伸ばして筋力をつけて、美しいくびれを維持してくださいね。
期待される効果
ウエストのくびれ、ポッコリお腹解消、バストアップ、猫背姿勢の調整、便秘、腰痛、肩こり改善効果が期待できます。
実践回数&期間
週に3〜5回を目安に習慣にして下さい。必ず身体に変化を感じるはずです。
ウエストのむくみを解消するストレッチエクサのやり方
(1)あぐら姿勢になり、両手を頭の後ろに添えます。吸う息で背骨を伸ばし、吐く息と共に上体を右方向に傾けます。腰骨からあばらの間を引き離すように上体をキープ。この時、手のひらと後頭部で押し合うように首の後ろを伸ばし、腰が反らないように体幹を安定させます。
(2)吸う息と共に上体を正面に戻し、吐く息と共に左方向に傾けます。この時両胸が正面に向くように、真横に倒す意識で体幹力をつけましょう。
(3)吸う息と共に上体を正面に戻し、吐く息と共に右肘を膝の上に乗せて更にわき腹を伸ばします。(辛い人は右手を床につける)
(4)吸う息と共に左肘を床方向に向けて背中や腰を伸ばし、吐く息と共に左肘を天井方向に向ける動作を3回繰り返します。反対側も同様に動作を繰り返します。
「私の身体、数年前と何かが違う……」と思ったら、それは身体に意識を向けるサインかも。このサインを見逃さないように、出来るコトから始めましょう。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森 和世)
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