ふとしたときに、自分の足の臭いが気になることはありませんか？　若い時期には感じなかったのに、40・50代になって少し気になり始めたという方もいらっしゃるでしょう。

更年期に差しかかると、急に足が臭いが気になり始めることもあります。靴を脱ぐ場面で慌てないように、今から消臭ケアを始めましょう。

肌育美容家の筆者が、40・50代の足の臭いの原因と対策をご紹介します。

■更年期に足の臭いが気になるのはなぜ？

“臭い”と聞くとワキガなどを連想しがちですが、それは足の臭いとは別物です。足に多い汗腺の「エクリン腺」は、本来は臭いがありません。

それなのになぜ臭いが気になるのかというと、雑菌が繁殖しやすいからです。靴下と靴を常に履いている状態だと汗が引きにくく、雑菌が臭いの原因となってしまいます。

更年期は若いときよりも汗の量が多い

更年期はホットフラッシュやほてりが起こりやすく、寝ている間も多量の汗で目が覚めてしまうこともあるでしょう。そのため、40・50代は若いときに比べると汗の量が増えています。頭皮や顔からだけではなく足の汗の量も当然増えているので、放置すると臭いの原因につながります。

また、足からアンモニアのような臭いがしたら要注意。これは、むくんだ足から発する“疲労臭”と呼ばれ、汗とアンモニアが混じったものです。

■足の臭いが気になり始めたらフットケアを

下半身を温める

アンモニアのような臭いがする場合は、足がむくんで疲労臭を発しているかもしれません。シャワーだけではなく体全体を温めるために湯船に浸かることが一番良いのですが、暑い時期にはむずかしいですよね。

なので、週に何度かフットバスを取り入れて、足だけでも温めてください。睡眠時にソフトな着圧ソックスを履く、足を高くして眠るといったちょっとした工夫も役立ちます。

週に1度の角質ケア

足の裏の角質はターンオーバーが早く、お手入れをしないとすぐに固くなりやすいです。この角質が雑菌のエサになり繁殖を助けることもあります。

週に1度、専用のヤスリで軽く角質を除去しましょう。フットバスに重曹を入れて足浴をすると、余計な角質を除去しやすくなります。

爪のお手入れ

足の爪をどのくらいの頻度でお手入れしていますか？　爪と皮膚の間には汚れがたまりやすく、放置すると雑菌の巣になってしまいます。

足の爪が長すぎると歩くときに疲れやすく、無理に力を入れて歩くため、汗を普段よりも多くかくこともあります。爪切りで適度な長さにそろえておくと臭いの原因の軽減につながります。

見落としがちな指と指の間も、毎日ボディソープでキレイに洗いましょう。

■その日の臭いを残さない！靴やサンダルのお手入れも

足だけではなく、靴やサンダルのお手入れも消臭ケアには重要です。1日履いた靴やサンダルは汗が染み込んでいるので、帰宅後にアルコールをスプレーする、またはアルコールシートで拭き取りするなどのケアが大切です。

筆者はサンダルで外出するときにも、フットカバーを持ち歩くようにしています。これは、室内に上がるタイミングでさっと履いて素足に菌を付着させない工夫です。

また、外出の時間が長くなりそうな時は、足専用の消臭クリームも欠かせません。

「もしかして自分の足の臭い？」と焦らないために、日頃のケアで夏を乗り切りましょう。

（肌育美容家　今泉　まいこ）

 

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【参考】
※足の臭いが気になったら水虫にも注意 – オムロン
※むくみがちな足は要注意！アンモニア＋汗の疲労臭は洗っても落ちない – 主婦と生活社