美容やダイエットに役立つ「鶏肉」。ダイエットのために、意識的に鶏肉を食べているという人は多いのではないでしょうか。
管理栄養士の筆者が、痩せ効果を高める鶏肉の食べ方をご紹介します。
■鶏肉のダイエット効果
鶏肉は糖質量・脂質量が少なく、「タンパク質」が豊富に含まれていることが特徴的です。タンパク質は筋肉をつくる材料となる栄養素であり、基礎代謝量は筋肉量に比例するためタンパク質を十分に摂取することはダイエットに役立ちます。
また、鶏肉には「ビタミンB2」や「ナイアシン」といったビタミンB群も多く含まれています。ビタミンB2とナイアシンは、糖質・脂質の代謝に関わっているためダイエット効果が期待できます。
ビタミンB2は細胞の再生を促す働きもあるため、美肌・美髪効果も期待することができますよ。
■痩せ効果を高める鶏肉の食べ方4つ
ダイエット効果が高い栄養素を含む鶏肉ですが、組み合わせる食材を工夫するだけでさらにその効果を高めることができます。ぜひ、参考にしてみてください。
(1)カレー味/豆板醤で味付けする
カレー粉や豆板醤の唐辛子に含まれる「カプサイシン」には、脂肪燃焼効果があります。カプサイシンは、アドレナリンを分泌して脂肪を燃えやすくする働きがあるのだそう。
そのため、「鶏肉のカレーソテー」や「豆板醤のピリ辛炒め」などがおすすめ。カプサイシンには血流を良くする働きもあるため、代謝を上げるのに役立ちますよ。
調理のポイント
カプサイシンと同じ作用をもつ「生姜」を組み合わせると、さらに痩せ効果を高めることができます。鶏肉を仕込むときや調味液に生姜をプラスしてみてください。
(2)蒸し鶏×お酢で食べる
ダイエット中は、鶏肉を蒸して食べるのもおすすめ。
油を使うことがなく、蒸している間に肉から余分な油が落ちるため、カロリー・脂質量をカットすることができます。
調理のポイント
タレには、毎日摂取することで内臓脂肪を減らす効果がある「お酢」を使うことがおすすめです。黒酢・醤油・塩コショウを2:1:1で混ぜた調味液をかけていただきましょう。
黒酢には、メラニン色素の生成を防ぐ「システイン」や、保湿効果・抗酸化作用がある「グリシン」などのアミノ酸が豊富に含まれているため、美肌づくりにも役立ちますよ。
(3)大豆×トマト煮込みにする
大豆には、「ビタミンB1」が豊富に含まれています。ビタミンB1は糖質の代謝を促す働きがあるため、痩せやすい身体をつくるために必要な栄養素です。
また、トマトには脂肪を溜める細胞の成長を抑える「リコピン」や、エネルギー代謝を促す「13-oxo-ODA」という成分が含まれています。ダイエット効果がある大豆とトマトを組み合わせて煮込むと、水溶性のビタミンB1も効率よく摂取することができます。
大豆にも「タンパク質」が豊富に含まれているため腹持ちが良く、ダイエット中でも満足感を得やすいメニューです。
(4)あんかけと一緒に食べる
ソテーした鶏肉と野菜あんかけの組み合わせも、ダイエット効果が高い食べ方です。
あんかけはとろみが付いているため食べごたえがあり、満足感を得やすいです。
調理のポイント
野菜には、カプサイシンが含まれる「ピーマン」や、糖代謝に関わり血糖値上昇を抑えるクロムが含まれる「ブロッコリー」を使いましょう。
あんかけに「お酢」をちょい足しすると、より痩せ効果をUPさせることができますよ。
痩せ効果が高い鶏肉をかしこく、そして美味しく食べられると良いですよね。いずれの食べ方も簡単に取り組めるかと思いますので、ぜひ試してみてください。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※鶏肉 – わかさ生活
※カプサイシン – わかさ生活
※黒酢 – わかさ生活
※トマト – わかさ生活
※クロム – わかさ生活