12~3月が旬の「タラ」は、カロリー・糖質・脂質量が少ない一方でタンパク質が豊富に含まれており、美容やダイエットに効果的な食材です。食べ方に工夫をすれば、痩せ効果UPを狙うことができますよ。
管理栄養士の筆者が、タラの痩せ効果を上げる美味しい食べ方をご紹介します。
■痩せ効果も抜群!?タラの美容・健康効果とは
タラには「タンパク質」が豊富に含まれています。タンパク質は筋肉をつくる材料である他、肌や髪、爪などの材料にもなるため、ダイエット効果&美容効果が期待できます。
その他、「ビタミンD」や「ビタミンB12」「ビタミンE」などの栄養素も多く含まれています。ビタミンDは「カルシウム」の吸収を高める作用や、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の分泌を促す作用があるため、骨を丈夫にする効果やダイエット効果も期待できます。
さらに、ビタミンB12は赤血球の生成を促す働きから貧血を予防したり、ビタミンEには血管を広げて血流を改善する働きがあります。それにより細胞の代謝が促されると、痩せやすい身体&美肌づくりに役立つといえます。
冬が旬のタラを、ダイエットや美容に活用していきましょう。
■痩せ効果UPに!タラの美味しい食べ方3つ
(1)舞茸とレンジ蒸し
舞茸に含まれる成分によって、食事中の炭水化物の吸収速度が緩やかになり血糖値上昇を穏やかにすることが報告されています。血糖値上昇を抑えることで「インスリン」の分泌も抑えられるため、ダイエット効果が期待できます。
そこで、タラと組み合わせてレンジ蒸しにするのがおすすめ。レンジ蒸しは、余分な油を使わずにすむ調理法であるため、カロリーや脂質量をカットすることができます。
ポイント
コクを出したい、または味が物足りない場合は、オリーブオイルを一回したり、七味を一振りしていただきましょう。
オリーブオイルには腸を刺激して排便を促す作用があり、七味に含まれる唐辛子には脂肪燃焼効果があるため、代謝の良い身体づくりに役立ちますよ。
(2)カレーソテー
カレー粉には、脂肪燃焼効果がある唐辛子や抗酸化作用があるターメリックなどのスパイスが多く含まれています。そのため、美容やダイエットを意識する時は、カレー粉を使うのがおすすめです。
タラはさっぱりとした味をしているため、カレー味との相性も◎。
ポイント
付け合わせにトマト&ブロッコリーをそえていただきましょう。
トマトには血行を改善して代謝を上げる効果が期待できる「リコピン」が含まれており、ブロッコリーには脂質の代謝に関与している「クロム」が含まれています。ダイエット効果を高めてくれるでしょう。
(3)ミルクキムチスープ
ただのキムチスープではなく、ミルク仕立てにすることが重要です。タラに含まれる「ビタミンD」は「カルシウム」の吸収を上げる働きがあるため、カルシウムが豊富な牛乳を使いましょう。
特に40・50代は、女性ホルモンの分泌量が低下していくため、骨粗しょう症対策のためにもカルシウムを意識して摂取することをおすすめします。「イソフラボン」が豊富な豆腐や蒸し大豆をプラスすれば、更年期女性に嬉しい美容スープにもなりますよ。
ポイント
キムチにも唐辛子が含まれているので、脂肪燃焼効果がある「カプサイシン」が含まれています。
また、牛乳の「タンパク質」も摂ることができ、スープにすることで満腹感を得やすく食べごたえのある一品になります。
タラには、美容やダイエットに役立つ栄養素が豊富に含まれています。タラを美味しく食べながら、効率よくダイエット効果を得るためのヒントにしてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※藤原昌高 著『からだにおいしい魚の便利帳』(2010)高橋書店
※マイタケ – わかさ生活
※クロム – わかさ生活
※カプサイシン – わかさ生活