手足の冷えに注意している人は多いと思いますが、実は「お尻の冷え」も肥満につながる場合があります。なぜなら、硬く冷えた部位には“脂肪”という断熱材がつきやすいから。
女性は身体が冷えやすく、特に臀部に脂肪がつきやすいです。
YOGAエクササイズディレクターの筆者が、お尻の冷えを改善するマッサージとヨガポーズをご紹介します。
■お尻が速攻ほぐれる30秒ストレッチ
ご紹介するストレッチは、ストレッチボール、もしくは握りこぶしを使って臀部をほぐします。
お尻が硬くなると股関節の動きが鈍くなり、腰痛を招く場合があります。また、お尻が硬くなり血流が悪くなると、冷え、むくみ、脂肪がつきやすくなるなどのさまざまな太る要因を引き起こします。
そこで、まずは臀部でこりやすい部位である「中殿筋」を中心にほぐし、硬いお尻をふっくらと柔らかくしましょう。
「お尻の冷え改善マッサージ」のやり方
(1)テニスボールor筋膜リリースボールを中殿筋にそえます。もしくは、握りこぶしをつくり、手の甲やナックル部分を中殿筋にそえます。
(2)そのまま仰向けになったら、ボールか握りこぶしで中殿筋周辺をほぐします。お尻の下でボールがゴロゴロと転がるように動作します。
■少し痛いけど即効性あり!「タキギのポーズ」でつややかヒップ
続いて行うのは、股関節やお尻の筋肉をほぐすのに最適なポーズです。
長時間座ったままの姿勢が多い人は腰や骨盤のバランスの乱れも生じやすいので、寝る前などに実践してみてください。おどろくほどお尻のこりに気がつくはずです。
期待できる効果
・股関節調整
・臀部のストレッチ
・軽い腰痛改善
・疲労回復
・ストレス軽減
注意点
膝を痛めている人は無理のない範囲でトライしてください。
実践回数&期間
座り姿勢が長かった日や腰のだるさを感じたら実践してみてください。必ずボディラインや体調に変化が現れます。
「タキギのポーズ」のやり方
(1)両足を前に伸ばし長座姿勢になり、左くるぶしを右膝の上に乗せます。そのまま右膝を直角に曲げながら、徐々にすねとすねを重ねます。
左膝が右かかとに全く近づかないという人は、左太ももを両手のひらで包み、外側にまわしながら膝をかかと方向に下げると徐々にすねが重なります。もしくは、膝の下にクッションなどを挟みましょう。
(2)両手を床に付けて、吸う息と共にお腹や胸を伸ばします。お尻や太ももが痛い人は、左足を前に下ろして胡座姿勢でもOKです。
(3)吐く息と共に両手を前に歩かせながら、さらに深く中殿筋・大臀筋周りをほぐします。
(4)そのまま両手を右方向に移動させて、さらに深く臀部をストレッチします。ゆっくりと元の位置に戻り、反対側も同様に動作を繰り返しましょう。
★エクササイズの動画はコチラから!
お尻がほぐれると脚も動かしやすくなるので、大きな一歩を踏み出せます。ぜひ、お尻のこわばりを解消して、太りにくい身体作りに役立ててくださいね。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森 和世)
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