年齢を重ねるとともに誰にでも訪れるのが「別れ」です。
家族・ペット・友達などとの「別れ」は、予告されず、突然訪れるものも多くあります。また子供の巣立ちなど、心の準備ができていたとしても、一緒にいる時間が長ければ長いほど、愛情が深ければ深いほど、喪失感は大きくなるものでしょう。
ときには立ち止まることも必要だけれど、ずっと悲しみに暮れているわけにもいきません。
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーである筆者が、喪失感に飲み込まれず、次のステップに進むために知っておきたい心の持ちようを3つご紹介します。
■別れは必然的なもの
人と関わって生きている以上、別れはつきもの。関係性が深ければ深いほど、喪失感も大きくなります。
別れを経験したとき、以下のような症状があらわれる方は多いでしょう。
・亡くなった人との思い出を懐かしむ
・気持ちを分かってもらえずイライラする
・無気力状態になり、なにも手につかない
喪失感を味わったときは、一度立ち止まることも必要です。しかし生きている限りは前を向かないといけない時期も来ます。
ではどのようにしたら前を向けるのでしょうか?
■次のステップに進むための方法3選
「別れ」の対象をしのぶのはとても大切なことです。しかしずっとそのことに囚われていては、喪失感に飲み込まれてしまいます。
そこで少しでも前を向けるようになるための、方法を3つご紹介します。
(1)「別れ」の事実を受け入れよう
あまりの喪失感から、別れを受け入れられず、現実逃避をする人もいるでしょう。しかしそれは一時の対策にしかなりません。
言葉では簡単そうに思えますが、関係性が深いほど、「別れの事実」を受け入れるのは、難しいこと。しかし、その事実自体をまず認めることが大切です。
まずは「別れ」という事実を受け入れ、理解しましょう。
(2)一度悲しみを受け入れよう
悲しいと思っているときに、無理にポジティブになる必要はありません。泣いたり、落ち込んだりすることは全く恥ずかしいことではありません。
感情を表に出すのが恥ずかしいと思っている方もいるかもしれませんが、むしろ、感情を抑え込むと心身ともにストレスになるので、自分の気持ちと向き合いましょう。
(3)心を閉ざさず周りを頼ろう
自分の殻に閉じこもってしまうと、より喪失感に囚われ、飲み込まれてしまうおそれがあります。そのため周りに頼ることも、悲しみから抜け出す一つの手です。
そっと寄り添ってくれる人もいれば、積極的に関わってくれる人もいるでしょう。周囲からのサポートで喪失感から抜け出せることもあります。
また、助けが必要なときは待っているだけでなく、自分から「助けて」と言うことも大切です。
「悲しい」という感情を受け入れる前に、ポジティブになろうとすると、本当の意味で前を向くことは難しくなります。まずは感情を受け入れることから始めましょう。
(美容ライター/心理カウンセラー 北口 慈子)
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