美容のために食べたい「キウイフルーツ」には、ゴールドとグリーンの2種類がありますが、実は栄養素に違いがあるのだそう。
管理栄養士の筆者が、痩せたい人が食べるべきキウイの種類や効果的な食べ方をご紹介します。
■ゴールドキウイとグリーンキウイの違い
どちらのキウイフルーツも高い美容・健康効果が期待できるのですが、違いを挙げるとすると以下の2点です。
(1)ゴールドキウイには、グリーンキウイの約2倍ちかくのビタミンCが含まれている
(2)グリーンキウイには、ゴールドキウイよりも食物繊維が豊富に含まれている
■ズバリ!痩せたい人におすすめのキウイ
痩せたい人には、「グリーンキウイ」がおすすめです。その理由は、食物繊維が多いからです。特に、グリーンキウイはゴールドキウイに比べて、「不溶性食物繊維」が多く含まれています。
不溶性食物繊維は、腸内で水を吸って膨らむことで腸を刺激し排便を促すので、便秘解消に導く働きがあります。それにより、腸内環境を整える効果が得られるでしょう。
腸内環境が整うと、栄養素の消化や吸収、老廃物の排出がスムーズに行われるため、代謝アップが期待できます。その結果、痩せやすい身体をつくることができます。
美肌づくりには、ゴールドキウイ
一方で、ゴールドキウイには、なんとグリーンキウイの約2倍ちかくのビタミンCが含まれています。
ダイエットにはグリーンキウイが向いてますが、シミ予防などの美肌づくりには、ゴールドキウイがおすすめですよ。
■痩せ効果を上げる!?グリーンキウイの効果的な食べ方
夜に食べる
朝起きてから15~19時間が経過すると、腸内の細胞・組織が修復される時間帯になります。腸内の細胞・組織も肌細胞などと同じように修復され、新しく生まれ変わります。
なので、この時間帯に腸内環境を整える効果が期待できるグリーンキウイを食べると、より効果的にキレイな腸内へと導くことができます。
その結果、より代謝が上がりやすくなるので、ダイエット効果を高めることができるでしょう。
ヨーグルトと一緒に食べる
「食物繊維」は腸内で善玉菌のエサとなるため、善玉菌である「乳酸菌」を豊富に含むヨーグルトと一緒に食べると、効率よく腸内環境を整えることができます。
「オリゴ糖」も善玉菌のエサになるもので、はちみつにはオリゴ糖が含まれています。「キウイ+ヨーグルト+はちみつ」は、味だけでなく栄養的にも良い組み合わせだといえます。
皮ごと食べる
実は、キウイの皮の部分にも「食物繊維」が豊富に含まれています。さらに皮の部分には「オスモチン」という成分も含まれており、これは、メタボリックシンドロームの予防や糖質の代謝を活発にする効果が期待できます。
これらのことから、痩せ効果を得るためには“皮ごと”食べることがポイントとなります。
とはいえ、グリーンキウイの柔毛が気になるという人もいるでしょう。その場合は、スポンジで皮をこすったり、キウイを薄くスライスすると、柔毛が気になりにくくなります。
それでも気になる場合は、ミキサーにかけてスムージーにすると良いでしょう。ほぼ皮の味や食感を感じることなく、美味しくいただけますよ。皮を剥く手間も省けるため、一石二鳥ではないでしょうか。
りんごと組み合わせる
りんごに含まれる「リンゴポリフェノール」には、食事に含まれる脂肪分が小腸から吸収されるのを防ぐ働きがあるのだそう。そのため、キウイと組み合わせることで、痩せ効果をUPさせることができますよ。
リンゴポリフェノールはりんごの皮の部分に多く含まれているため、りんごも皮ごと使うことをおすすめします。キウイとりんごは味の相性も良いため、スムージーやサラダにしていただきましょう。
グリーンキウイとゴールドキウイ、どちらも美容や健康に役立つフルーツであるため、目的に応じて食べることをおすすめします。痩せ効果を得たい場合はグリーンキウイがよりおすすめですが、ご紹介した食べ方を参考に、かしこく&効率よくダイエットに役立ててください。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※美肌力をアップさせる、腸のゴールデンタイム – 明治
※オスモチン – わかさ生活
※よくあるご質問 – ゼスプリ インターナショナル ジャパン
※りんごポリフェノール – わかさ生活