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ジワっと熱い夜で体調不良に?梅雨時期の眠り方のコツ

理学療法士/睡眠の専門家
矢間あや

真夏のような暑さはないけれど、ジメジメとした暑さがある梅雨時期の夜は、不快なベタベタ感で夜中に起きてしまうなどで体調を崩しがちです。

ジワっと熱い夜で体調不良に?梅雨時期の眠り方のコツ

理学療法士で睡眠の専門家である筆者が、ぐっすり眠りたい方向けに、梅雨時期に気をつけたい良い眠りのための注意点&コツを紹介します。

■湿気が多い梅雨の時期にありがちな睡眠トラブル

この時期、ベッドに入っても寝苦しくて、なかなか寝つけないという人は少なくないはずです。不快なベタベタ感で夜中に起きてしまったり、朝起きても疲れが取れていないと感じたりすることもあるかもしれません。

私たちは体温を下げる行動の一つとして汗をかきます。汗をかき、汗が蒸発する際に周りの熱を奪うことで体の熱を放出しようとします。

しかし、湿度が高くなるこの時期、なかなか汗が乾かずに熱が放出されないため、体温調節が上手くいかず汗がベタベタとまとわりつきます。そして、その不快感によって寝つきが悪くなり、目が覚めることも増えてしまうのです。

■梅雨の時期に気をつけたい快眠ポイント3つ

湿度の高い梅雨の時期に、より良い眠りを手にいれるためのポイント3つをお伝えします。

(1)曇りや雨の日も朝、光を浴びる

梅雨時は年によって差がありますが、日照時間が短くなる傾向にあります。

それに加えて天候が悪いと室内で過ごすことが増え、日光を浴びる機会が減ると、睡眠の質が悪くなる、気分が落ち込みがちになる、といった不調が現れてきます。

実は明るい室内より、曇りや雨の日でも外の方が多くの光量があることがわかっています。

曇りや雨の日も朝起きたらカーテンを開けベランダや外に出るなどして、光を浴びることを意識しましょう。朝しっかり光を浴びることが、夜のより良い眠りにつながります。

(2)運動不足にご用心

現代社会の疲れは、体の疲れより脳疲労が中心といわれています。

梅雨時期は思いのほか、外に出て活発に活動することができません。また、夏場も暑くて外に出るのが億劫になり、思っている以上に運動不足になっている人が多いのです。

体の疲労がないと、熟睡度は低下します。

デスクワークなどで脳は1日フル活動し、「眠い」「疲れた」と感じているのに、体が疲れていないため寝つきが悪かったり、質が悪い浅い睡眠になってしまいがちです。

まずは日常生活の中で、エスカレーターやエレベータを階段にする、ちょっとそこまで歩くなど、動く量を増やしていきましょう。朝ラジオ体操をするのもおすすめです。

(3)睡眠環境を快適に整える

快適に眠るための室内の温度と湿度は、室温25℃前後、湿度50~60%が理想的といわれています。

ジメジメしたこの時期は、湿度が高くなる傾向にあります。クーラーを入れるとちょっと寒いという場合、うまく除湿機などを活用してみるのもおすすめの方法です。

また、寝具やパジャマを汗を吸い取りやすい綿ガーゼなどの素材のものを使うなど工夫してみるのもおすすめです。

上質な肌触りのタオル生地やWガーゼ素材のものは、素早く汗を吸収してくれるなど、この時期にぴったりの素材です。

梅雨の時期は不安定な天候や気温の変化により、体調を崩しやすい時期でもあります。だからこそ、毎日の睡眠を良いものにすることがとても大切です。ジメジメを吹き飛ばし、爽やかな毎日を過ごしましょう!

(著者/講師/理学療法士 矢間 あや)

 

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