食べものの組み合わせには「相性」があります。食事をするときは、相性が悪い食材の組み合わせをさけて、効果的に栄養素を摂取したいところですよね。
管理栄養士の筆者が、これから旬を迎える夏の食材で「食べ合わせがよくないNG例」をご紹介します。
■夏食材のNGな食べ合わせ例2つ
(1)茄子×冷たい蕎麦
茄子には「カリウム」が豊富に含まれており、体内の余分な塩分を尿から体外に排出して、むくみ解消に導く働きがあります。むくみ対策に効果的な一方、塩分を排出する際に身体の熱を奪うため身体を冷やしやすいといわれています。
さらに冷たい蕎麦も、体を冷やす原因になってしまうため、「茄子×冷たい蕎麦」の組み合わせは身体が冷えすぎてしまうと言えるでしょう。
身体が冷えて血行が悪くなると代謝が低下して、痩せにくくなる・顔色が悪く見えるなど美容面にも悪影響を与えてしまうことがあります。
ちなみにスイカも夏によく食べる食材ですが、こちらもカリウムが豊富なため、「茄子×スイカ」の組み合わせについても避けた方が良いでしょう。
対策方法
特に、茄子を漬物などの冷たい状態で食べる場合、さらに身体が冷えやすくなってしまいます。
体を温める効果がある生姜や唐辛子を一緒に食べるなどの工夫をしてみましょう。
蕎麦だけでなく、冷たいうどんや素麺でも要注意です。温かい緑茶と一緒に食事をするのも、おすすめですよ。
(2)枝豆×チーズ
夏の晩酌にぴったりな、枝豆とチーズの組み合わせ。実は、食べ合わせがよくありません。
枝豆には「フィチン酸」という成分が含まれているのですが、これは「カルシウム」と結合する働きがあり、体内へのカルシウム吸収を抑えてしまうのだそう。
特に40・50代女性は、女性ホルモン分泌低下に伴い、骨の健康が重要になってきます。カルシウムを効率良く摂取するためには、枝豆×チーズの組み合わせはさけた方が賢明といえます。
対策方法
枝豆とチーズを同時に食べるのは避けて、朝食と夕食など、別の時間帯に食べることをおすすめします。
また、枝豆には「ビタミンB1」や「ビタミンB2」といった水溶性の栄養素が豊富に含まれるため、茹でるよりも蒸し枝豆や焼き枝豆にして食べることがおすすめです。
焼いた枝豆は香ばしく、単体でも美味しいため、ぜひ試してみてくださいね。
上記の食材は、どれも夏によく食べるものかと思います。食べ合わせの知識を身につけて、夏食材の栄養素を効率的に摂取していきましょう。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※白鳥早奈英・板木利隆 監修「もっとからだにおいしい野菜の便利帳」(2009年)高橋書店