「寝つきが悪い」「眠りが浅くて目が覚める」「寝たはずなのにだるい」など、年齢とともに睡眠の悩みが増えた……という方は多いのではないでしょうか。
さらに肌の調子も気になっているなら、一度“睡眠の質”を見直してみませんか?
コスメコンシェルジュの筆者が、老け肌の原因につながる「寝る前のNG習慣」をご紹介します。
■肌の不調に「睡眠」が関係する!?
「睡眠」と「美肌」には、深い関係があることをご存知でしょうか? “美肌は夜につくられる”と言いますが、これにはちゃんとした理由があります。
私たちが眠るときには「成長ホルモン」と「睡眠ホルモン」が分泌されていて、いずれも美肌に役立つと言われています。
成長ホルモンは、ターンオーバーの促進をサポートし、肌の新陳代謝を促す働きや疲労回復作用があります。
一方、睡眠ホルモン(メラトニン)は、体内時計に働きかけて自然な眠りを誘うのはもちろん、強力な抗酸化力を持っています。
若々しい美肌をキープするためにも、睡眠の質を大きく左右する「寝る前の習慣」を、ぜひ振り返ってみましょう。
■今日からやめたい!眠る前のNG習慣
(1)食事をとる
寝る直前に食事をすると、消化が睡眠の妨げとなって、眠りが浅くなる場合があります。夜の食事は、寝る3時間前までにすませておきたいところです。
どうしても遅い時間に食べる場合は、おかゆや雑炊、豆腐などの消化をしやすいものを選びましょう。
(2)カフェインをとる
コーヒーなどの「カフェイン」が入った飲み物を寝る前に摂取すると、脳が覚醒して寝つきが悪くなる場合があります。
カフェインの効果が薄れてくる時間は平均4時間程度と言われ、個人差や摂取量によって大きな差があることがわかっています。
ぐっすり眠るためにも、午後3時頃より後はカフェインを摂取しないよう意識してみてください。それ以降は、ノンカフェインの麦茶やルイボスティーを飲むようにしましょう。
(3)熱いお風呂に入る
寝る直前に熱いお風呂に入ると交感神経が優位になりやすく、脳が興奮状態になって入眠しづらくなってしまいます。布団に入る時間は、入浴後、体温が下がる1時間半~2時間後がベスト。
寝る直前にしかお風呂に入れない日は、38度くらいのぬるま湯に入りましょう。
(4)スマートフォンやテレビを見る
夜に「ブルーライト」などの明るい光を浴びると体内時計に作用し、脳が昼間の時間帯だと勘違いすることで、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を抑制して眠れなくなると考えられています。
また、SNSなどの情報に触れることが刺激となり、脳が覚醒する場合があるといわれています。寝室ではスマートフォンやテレビを見ず、ゆっくり過ごすようにしましょう。
睡眠の質を高めることは、健康はもちろん、美肌への近道にもなります。ぜひ毎日の習慣を見直して、理想の美肌を叶えていきましょう。
(美容ライター/コスメコンシェルジュ/ナチュラルビューティスタイリスト 稲毛 登志子)
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【参考】
※睡眠ホルモン・メラトニンの力 – 大正製薬
※【医師監修】寝る前の食事は何時間前まで?就寝前におすすめの食べ物などを紹介 – ウィーネル
※集中力アップや仮眠の際にも有効なカフェインとの正しい付き合い方 – 大正製薬
※メラトニンとは?睡眠との関係性やメラトニンを減らさないためのポイント – サントリーウエルネス
※体内時計に影響する「ブルーライト」 – オムロン ヘルスケア
※良い睡眠をとるための入浴方法ってあるの? – アース製薬
※深い眠りにつく方法 – 大正製薬
※良い睡眠はお風呂から! 入浴で睡眠の質を変えよう – バスクリン