痩せ効果が期待できる「コーヒー」。実は飲むタイミング次第で、さらにその効果が高まることをご存知でしょうか?
管理栄養士の筆者が、コーヒーの痩せ効果を高める飲み方をご紹介します。
■「コーヒーを飲むと痩せる」のはなぜ?
コーヒーに含まれる「カフェイン」は、脂肪燃焼効果が期待できる成分です。カフェインは、エネルギーを熱として放出する働きがあることから、体内への脂肪の蓄積を防ぐといわれています。
さらに「クロロゲン酸」という成分も含まれており、こちらも脂肪の蓄積を抑える働きがあるとされています。
このような理由で“コーヒーを飲むと痩せる”と考えられますが、さらにコーヒーを飲むタイミングを工夫することで、痩せ効果を高めることができます。
■痩せ効果を高める!コーヒーを飲みたいタイミング3つ
(1)食後
「カフェイン」や「クロロゲン酸」は脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できるため、食後にコーヒーを飲むと身体に脂肪がつきにくくなると考えられます。
また、食後は甘いものが欲しくなることもあるでしょう。そんなときにコーヒーを飲むと「食事の終わりの合図」になって、食べ過ぎ防止に役立ちます。
甘いものが欲しくなったとしても、なるべくブラックコーヒーを飲む方が良いのですが、はちみつやココナッツオイルをプラスすると飲みやすくなるため、お好みで加えてもよいでしょう。
(2)運動前
ある研究では、コーヒーを飲んで一定時間が経過してから運動をすると、エネルギー消費量が高まり、中性脂肪が分解されるということが報告されています。また、運動後もその効果が持続するということも分かっています。
カフェインが体内に吸収される時間を考慮すると、運動する1時間前にコーヒーを飲むのがよいでしょう。脂肪燃焼効果を効率良く得るには、なるべくブラックでコーヒーを飲んでくださいね。
(3)入浴前
入浴前にコーヒーを飲むこともおすすめです。
入浴することで血行が良くなると、細胞に十分な酸素と栄養素が行き渡って、代謝がアップしやすくなります。代謝が上がると痩せやすくなるため「入浴前のコーヒー」には、痩せるための相乗効果が期待できるといえるでしょう。
コーヒーには利尿作用があるため、入浴後はしっかり水分補給をしてくださいね。
■コーヒーに足したい!おすすめの組み合わせ
コーヒー単体でも痩せ効果は高いですが、緑茶と組み合わせることもおすすめです。緑茶にも「カフェイン」が含まれているので、痩せ効果が期待できます。
さらに、緑茶には「カテキン」という成分が含まれています。ある研究では、高濃度のカテキンを摂取すると肝臓の脂質代謝が活発になり、脂質の燃焼によってエネルギー消費が増加するということがわかっています。
コーヒーと緑茶を別々に飲んでも良いのですが、それぞれを1:1で混ぜて飲むこともおすすめです。コーヒーの酸味や苦味が和らぎ、緑茶のまろやかさが加わることで、飲みやすくなりますよ。
コーヒーの痩せ効果をより高めるために、ぜひ「飲むタイミング」も意識してみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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