年齢とともに気になるのが「顔のたるみ」。見た目印象にも大きく関わるため、回避したいものですよね。
ヘッドメディカリストアドバイザーの資格を持つ筆者が、ブルドッグ顔を回避するための、たるみを改善する簡単マッサージをご紹介します。
■顔がたるむ原因は?
たるみを改善する方法を知る前に、年齢とともに顔がたるむ代表的な原因を知っておきましょう。以下のようなものがあります。
・ホルモンバランスの変化で顔の骨が小さくなる
・表情筋が薄くなる/減る
・肌の水分や弾力が減少する
・皮膚の奥にある脂肪細胞が萎縮する
年齢以外の日常生活においては、紫外線やタバコなどの刺激、パソコンやスマートフォンを長時間見ることによる姿勢も関わっているといわれます。
■自宅で簡単!たるみ改善マッサージ
たるみケアとして、顔を直接マッサージして、硬くなった筋肉をほぐす方法がありますが、適度な圧は効果的であるものの、圧をかけすぎると皮膚が伸びて逆効果になることも。
そこでおすすめなのが、多くの人が取り入れやすいヘッドマッサージです。
頭の筋肉は顔と繋がっていますので、凝り固まった頭の筋肉をほぐすことで筋肉が柔軟になり、直接顔に触れることなくたるみを改善することが期待できます。
アプローチすべき筋肉
ご紹介する「たるみ改善マッサージ」でほぐす筋肉は、「側頭筋(そくとうきん)」「前頭筋(ぜんとうきん)」「帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)」「後頭筋(こうとうきん)」です。
この4つの筋肉を覚えておきましょう。
(1)全体をほぐす
まずは頭全体をほぐします。
指先を使用すると頭皮を傷つけてしまったり、圧がかかり過ぎてしまったりするので、できる限り指先は使用しないようにしましょう。
まずは指の腹を使い、頭全体を円を描くように後ろに向かってほぐします。
その後、向かって右側の図のように、手を「グー」の形にしたときに平らになる面(第一関節と第二関節の間の部分)を使って、同じく円を描くように後ろに向かってほぐします。
どちらも1秒で1つ円を描くようなスピードで全体的にゆっくりおこないます。
(2)側頭筋(そくとうきん)をほぐす
手のひらの親指の付け根部分を使って、側頭部を円を描くようにほぐします。
1秒で1つ円を描くようなスピードで、ゆっくりとおこないましょう。
側頭筋部分を指の腹を使って、斜め上に引き上げるようにしながら首を倒します。
(3)前頭筋(ぜんとうきん)をほぐす
手を「グー」の形にしたときに平らになる面(第一関節と第二関節の間の部分)を使って、前頭筋部分をゆっくり円を描くようにほぐします。
1秒で1つ円を描くようなスピードで、ゆっくりとおこないましょう。
(4)帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)をプッシュ
頭の中心部分を、指の腹を使って軽くプッシュします。
軽く3秒ほど押して1秒離す動作を、3〜5回ほど繰り返しましょう。
(5)後頭筋(こうとうきん)を軽くプッシュ
親指の腹を使って軽く上に引き上げるように、後頭筋(こうとうきん)をプッシュします。
帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)と同様、軽く3秒ほど押して1秒離す動作を、3〜5回ほど繰り返しましょう。
(6)最後に全体をほぐす
最後に、(1)の全体をほぐす動作をもう一度おこなって完了です。
年齢とともに、骨や筋肉などの老化によるたるみはどなたでも起こりますが、凝り固まった頭皮による「たるみ」は、ほぐすことでケアが可能です。仕事や家事の合間に、ぜひ取り入れてみてくださいね。
(ヘルス&ビューティーコンシェルジュ 西川美佐子)
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【参考】
※『新エステティック学 技術編』日本エステティック協会
※ABLC認定「ヘッドメディカリストアドバイザー検定」テキスト