年齢とともに気になる、「顔のたるみ」。マッサージやスキンケアなどの外からのケアも大切ですが、食事で身体の内側からもケアをしていきましょう。
管理栄養士の筆者が、顔のたるみ改善に役立つ食材をご紹介します。
■顔がたるむ原因とは
そもそも、顔がたるむ原因とは何でしょうか? その原因の一つとして、骨密度の低下が挙げられます。
身体と同様に顔も「骨」で支えられているため、骨密度が低下すると骨が萎縮して筋肉を支える「じん帯」が緩みます。すると、顔の皮膚がたるんだりハリがなくなったりと、見た目にも影響が出るのだそう。
顔のたるみ・ハリのなさによって年齢よりも老けて見えることがあるため、顔のたるみ対策には骨がキーワードとなるのです。
女性ホルモンの減少も関わっている!?
女性ホルモンの減少も、顔がたるむ原因の一つとして考えられています。
女性ホルモンは、骨から「カルシウム」が溶け出すのを抑える働きがあるのですが、更年期は女性ホルモンが減少するため骨密度が低下しやすいといわれています。
顔がたるむ要因として「骨密度の低下」や「女性ホルモンの減少」が関わっているということがわかったところで、たるみ対策におすすめの食材をご紹介します。
■顔のたるみ対策におすすめの食材4つ
(1)チーズ
チーズは、手軽に「カルシウム」を摂取できる食材の一つです。牛乳が苦手でも、チーズであれば食べられるという方もいらっしゃるでしょう。
カルシウムは骨の構成成分であるため、十分に摂取することで骨を丈夫に保つことができます。
チーズのなかでも、特にカマンベールチーズやプロセスチーズ、ゴーダチーズにはカルシウムが豊富に含まれるため、チーズを選ぶときの参考にしてみてくださいね。
(2)鮭
鮭には「ビタミンD」が豊富に含まれています。ビタミンDも、骨の健康をサポートする栄養素の一つです。
ビタミンDは、「カルシウム」の吸収に必要な「タンパク質」の合成を促したり、骨にカルシウムが沈着するのを助けたりする働きがあるため、カルシウムが豊富な食材と組み合わせて取り入れるのがベスト。
また、ビタミンDは脂溶性であるため、脂質と組み合わせると吸収率が高くなります。
牛乳やチーズはカルシウムと脂質を含む食材であるため、「鮭のクリーム煮」や「鮭のチーズムニエル」などのメニューがおすすめです。
(3)納豆
納豆に豊富に含まれる「ビタミンK」には、骨に「カルシウム」を取り込む際に必要な「タンパク質」を活性化させる働きや、骨からカルシウムが排出されるのを防ぐ働きがあるのだそう。
そのため、納豆は骨密度低下&顔のたるみ予防をサポートする食材だといえます。
さらに、納豆には「大豆イソフラボン」も豊富に含まれており、イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをすることからも、骨密度低下を予防する効果が期待できるでしょう。
ビタミンKも、カルシウムと一緒に摂取すると効率的なため、「納豆×しらす」「納豆×モロヘイヤ」などの組み合わせでいただきましょう。
(4)レモン
レモンに含まれる「クエン酸」は、「カルシウム」などのミネラルを包み込んで結合し、体内に吸収しやすくする働きがあるのだそう。
例えば、カルシウムが豊富な牛乳と組み合わせて「レモンラッシー」にすると、手軽&効率良くカルシウムを摂取することが可能です。
また、イワシやアジなどの魚類にもカルシウムは豊富なため、レモン汁をかけて食べるなどの工夫をしてみてくださいね。
ご紹介した食材は、どれも通年スーパーやコンビニで入手できるものばかりです。顔のたるみが気になる方や、将来的に顔のたるみを予防したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※女性ホルモンが減少すると骨がもろくなる!?骨粗しょう症を防ぐための対策とは – 大塚製薬
※カルシウムを摂るならレモンを活用しよう! – ポッカサッポロフード&ビバレッジ