正月は、おせちやお雑煮を食べる方が多いですよね。
そこで、太りやすいおせちの具材や食べ方を頭に入れておくと、“正月太り”をさけることができるかもしれません。
管理栄養士の筆者が、太りやすいおせちの具材と正月太りを防ぐ食べ方をご紹介します。
■おせちで太る主な原因
おせちは、保存性を高めるために濃い味付けで作られています。味付けが濃い=醤油や砂糖、みりんなどの調味料が多く使われています。
そういった料理をたくさん食べることで、血糖値が上がりやすくなったり、むくみやすくなったりするなど、太る原因につながってしまうのです。
■太りやすいおせちの具材
煮しめや栗きんとん、伊達巻、黒豆、田作りなどは、おせちのなかでも太りやすい具材です。いずれの食材も、味付けに砂糖やみりんが多く使われています。
そのため、このような具材ばかりを選んで食べていると、血糖値が上がって太る可能性が高くなってしまいます。
紅白なますや魚介類、かまぼこなどの甘くない具材を組み合わせながら食べると良いでしょう。
■正月太りを防ぐおせちの食べ方
温かいものを食べる
おせちの具材は冷たいものが多く、胃腸が冷えて血行が悪くなると代謝が低下し、太る原因につながることがあります。
冷たいものばかりを食べるのではなく、温かい煮物や汁物を組み合わせながら食べましょう。
また、焼き物や伊達巻、栗きんとん、煮物などは温めても美味しいため、電子レンジで加熱して食べることもおすすめです。
具材によって熱の伝わり方が異なるため、具材は1種類ずつ加熱することがポイントです。
ゆっくり、よく噛んで食べる
料理をよく噛まずに早食いすると血糖値が上がりやすくなるため、太る原因につながります。
よく噛んで食べるとエネルギー消費量が増えることが報告されていますので、家族と会話を楽しみながらゆっくりとおせちを食べるようにしましょう。
野菜とタンパク質食材から先に食べる
ダイエット中は、野菜から先に食べると良いということがよく知られていますよね。
しかし実は、「野菜+タンパク質食材から先に食べる」と、より効率の良い痩せ効果が期待できるのだそう。
タンパク質が加わると、腸から「インクレチン」というホルモンが分泌されます。インクレチンの働きによって胃の動きが緩やかになると、血糖値上昇を抑えられるということが報告されています。
そのため、「煮しめ+えび」「ごぼうのたたき+ブリの照り焼き」といったように、野菜+タンパク質を意識して食事をしましょう。
お皿に全て取り分けてから食べる
おせちは、少しずつ時間をかけて食べることが多いと思います。ですが、そういった食べ方では、どれくらいの量を食べたのか把握しにくく、食べ過ぎる可能性があります。
そのため、食べるものを全てお皿に取り分けてから食べると、食べる量が把握できるのでおすすめです。
また、お皿は大きいものよりも、小さいものを選ぶことがポイントです。
コーネル大学の研究によれば、直径30センチのお皿から25センチのお皿に変えると、研究対象者のカロリー摂取量が平均22%も減ったのだそう。
お皿が小さいと食事量が増えたように感じられるため、ぜひ小皿に食べる分を取り分けることを意識してみてください。
太りやすい具材もあるおせちですが、ポイントを押さえれば太る可能性を下げることができます。ぜひ、ご紹介した食べ方を参考に、おせちを楽しんで食べてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※ゆっくり良く噛んで食べると太りにくい 消費エネルギーが増加 – 糖尿病ネットワーク
※血糖上昇を抑えるための、食べ方のコツは? – 血糖トレンド委員会
※食べ過ぎを防ぐ秘訣はお皿にあり 皿を変えれば食べ過ぎを防げる – 保健指導リソースガイド