「ココア」には、若返り効果が期待できるということをご存知でしょうか?
飲み方次第では、さらにその若返り効果を高めることができます。
管理栄養士の筆者が、若返り効果を高めるココアの飲み方をご紹介します。
■飲むほど若返る!?ココアの若返り効果
体内で過剰に「活性酸素」が発生すると細胞を傷つけ、老化を進めてしまいます。
しかし、ココアに含まれる「カカオポリフェノール」には強い抗酸化作用があるため、活性酸素から細胞を守り老化予防に役立ちます。
若返り効果が期待できるココアですが、カカオポリフェノールは体内に長時間とどめておくことができないのだそう。そのため、ココアをこまめに飲むことがポイントとなります。
■ココアの若返り効果を高める飲み方4つ
ココア単体でも若返り効果が期待できますが、さらにその効果を高める飲み方を4つご紹介します。
(1)黒ごまをプラスする
黒ごまには、抗酸化作用がある「アントシアニン」や「ビタミンE」が豊富に含まれているため、ココアと組み合わせることで相乗効果が得られるでしょう。
黒ごまの外皮は硬く、そのままの状態では栄養成分を消化吸収しにくいため、ココアには練りごまやすりごまを使うようにしてください。
作り方
ココアとココアの半分量の黒ごまをカップに入れて混ぜ合わせた後、お湯で溶かして牛乳を加えればOK。
黒ごまの風味や香ばしさが加わり、大人のココアを楽しめますよ。
(2)抹茶と組み合わせる
抹茶には、ポリフェノールの一種である「カテキン」が含まれています。
カテキンは抗酸化作用をもつため、ココアと組み合わせると効率の良い若返り効果が期待できます。
作り方
ココアとココアの半分量の抹茶をカップに入れて混ぜ合わせた後、お湯で溶かして牛乳を加えればOK。抹茶のほろ苦さが加わるため、甘い間食との相性も◎。
甘さが足りない場合は、はちみつやオリゴ糖で調整してください。
(3)スパイスをプラスする
スパイスには、若返り効果が期待できるものが多いです。特におすすめなのは、ターメリック(ウコン)・シナモン・胡椒などのスパイス。
ターメリック(ウコン)には抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ効果が期待できます。
また、シナモンや胡椒には血流を良くする働きがあるため、細胞に十分な栄養素・酸素が行き届くと、若々しい細胞の維持に役立ちます。
ポイント
お好みのスパイスだけでも良いのですが、何種類かのスパイスをプラスしてもOK。
スパイスによって身体がポカポカと温まりやすくなるので、寒い季節にぴったりのココアとなりますよ。
(4)夜に飲む
ココアには、「リグニン」という食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きがあります。
タンパク質と過剰な糖が結びついてできる「AGEs(終末糖化産物)」という物質が、老化を進める原因の一つとして考えられています。
AGEsは免疫細胞によって除去されるのですが、腸には全身の約7割もの免疫細胞が集まっているのだそう。なので、腸内環境を整えると免疫細胞が活発に働くことができます。
その結果、AGEsの除去に役立ち、老化予防につながるでしょう。
ポイント
起床後15~19時間が経過すると、腸壁の細胞が修復・再生される“腸のゴールデンタイム”となります。この時間帯にココアを飲むと、効率良く腸内環境を整えられるでしょう。
また、ココアに含まれる「テオブロミン」には、血行を改善して緊張を和らげる効果が期待できるため、夜にココアを飲むことで質の良い睡眠につながります。
寒い季節には「ココア」を飲む機会が増えるかと思います。ココアでホッと一息つきながら、若返り効果を得られると良いですね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※「カカオポリフェノール」、なにがすごい? – 明治
※Q2 チョコレート・ココアにはどのような成分が含まれていますか? – 日本チョコレート・ココア協会
※美肌力をアップさせる、腸のゴールデンタイム – 明治
※肌のたるみも招く「糖化」はこんな生活習慣で防ぐ – ビオフェルミン製薬