眠気覚ましやダイエット効果が期待できる「コーヒー」ですが、実はエイジングケア効果も期待できます。
ですが、コーヒーの飲み方によっては老化が加速してしまう場合があります。
管理栄養士の筆者が、老化を加速させるコーヒーのNGな飲み方をご紹介します。
■コーヒーのエイジングケア効果
コーヒーには、ポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」が含まれています。
このクロロゲン酸は強い抗酸化作用をもつため、老化の原因として考えられる活性酸素の発生を防ぐことに役立ちます。
また、コーヒーには、脂肪燃焼効果や血行促進効果が期待できる「カフェイン」も含まれているため、ダイエットや冬の冷え対策にも役立ちます。
美容や健康に役立つコーヒーですが、以下のような飲み方をしていると、老化を加速させてしまう場合があります。チェックしてみてください。
■老化を加速させる!?コーヒーのNGな飲み方4つ
(1)朝一番にコーヒー“だけ”を飲む
朝起きてすぐにコーヒーを飲むという方は多いでしょう。しかし、朝一番にコーヒーだけを飲むのは、老化対策の観点からはNGです。
「カフェイン」を摂取することで血糖値が上がり、「インスリン」の効きが悪くなるという報告があります。
インスリンの効きが悪くなると血糖値が高い状態が続きますが、血液中の糖が多いと、体内のタンパク質と結びついて老化の原因物質「AGEs」が生成されやすくなってしまいます。
ですが、これは大量にカフェインを摂取した場合であり、一般的なコーヒーに含まれるカフェイン量では問題ないという考えもあります。
また、何か食べ物と一緒にカフェインを摂取した場合には、血糖値上昇が緩やかになることがわかっています。老化対策のためには「朝食と一緒に」、あるいは「朝食後に」コーヒーを飲むようにしましょう。
ポイント
コーヒーには、胃液の分泌を促すことで消化を助ける作用があります。なので、食後にコーヒーを飲むことで、胃もたれの軽減や予防につながるでしょう。
胃が弱い方や胃への負担を減らしたい方は、コーヒーを食後に飲むようにしてみてください。
(2)砂糖やポーションタイプのミルクをたっぷり入れる
砂糖やポーションタイプのミルクをたっぷり入れたコーヒーを1日に何度も飲むという方は、要注意。糖質や脂質を過剰に摂取すると、太る原因につながってしまいます。
特に、たっぷり砂糖を入れたコーヒーを飲むと血糖値が上がりやすく、その状態が続くと体内の「タンパク質」と結びついて、老化促進物質である「AGEs(糖化最終生成物)」が作り出されてしまうのだそう。
ポイント
ブラックコーヒーで飲むことが一番おすすめですが、甘みが欲しい場合はオリゴ糖やはちみつで調整してみてください。
(3)たまにしか飲まない
「ポリフェノール」は、体内に長くとどまることができない性質をもっています。
ですので、たまにしかコーヒーを飲まない場合は、コーヒーのエイジングケア効果を得られていない可能性があります。
ポイント
コーヒーは、日常的に・こまめに飲むことをおすすめします。
(4)インスタントコーヒーばかり飲む
UCCの研究によれば、レギュラーコーヒーにはインスタントコーヒーの約5倍もの「ポリフェノール」が含まれているのだそう。
毎日、習慣的にコーヒーを飲むのであれば、より効果が期待できるものを取り入れたいですよね。
ポイント
インスタントコーヒーは手軽に飲めて良いですが、老化対策を目的とするならば、レギュラーコーヒーを飲むようにしましょう。
エイジングケア効果が期待できる「コーヒー」も、飲み方次第ではその効果を感じにくい場合があります。
ご紹介したコーヒーのNGな飲み方を参考に、普段のコーヒーの飲み方を見直してみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※コーヒーと健康(PDF) – ネスレ日本
※コーヒーを飲むタイミングはいつがいいの?最適な時間や食前食後に飲む違いを解説 – キーコーヒー
※老化の原因「糖化」を防止しよう – オムロン ヘルスケア
※ご存じですか?ポリフェノールリズム – UCC上島珈琲
※アンチエイジングにコーヒーを上手に取り入れて – 全日本コーヒー協会
※コーヒーと健康 – UCC上島珈琲
※老化の原因「糖化」を防止しよう – オムロン ヘルスケア