日本語は、表情筋をほとんど使っていないということをご存知ですか? なんと日本語は、表情筋を約20%しか使わずに喋ることができてしまうのです。
英語だと60%、ドイツ語ではなんと80%。巻き舌を駆使する欧米の言語と比べ、日本人が圧倒的に使えていない筋肉が「舌筋(ぜっきん)」です。舌が弱ると、どんなデメリットがあるのでしょう。健康と美容、両方の観点で見てみましょう。
■舌筋が弱いことによるデメリット
・口呼吸になりやすく、口臭の原因、免疫力の低下も
舌の筋力が足らないことにより、口が開きやすくなり、口呼吸になりがちです。
口呼吸は、口腔内が乾燥して口臭や虫歯の原因になったり、鼻呼吸に比べウィルスが身体に侵入しやすくなります。
・いびきの原因になる
舌が喉を押してしまい、いびきをかきやすくなります。
嚥下(えんげ)障害を引き起こす
咀嚼をする時に舌をうまく使えないため、むせやすくなります。
・フェイスラインが緩む
舌が顎側に落ち込むことで二重顎の原因になります。
・出っ歯など、歯並びが悪くなる
舌があるべき位置になく、前歯を押してしまうことで出っ歯の原因になることも。
■舌筋を鍛える「トカゲの舌」のトレーニング
(1)顎を少し上げ、口をポカンと開けて舌を根元からグンと前方に突き出します。
舌先は、三角にしっかりと尖らせましょう。
この時、意外と難しいですが舌以外の力は使わずに頑張りましょう! 舌の裏側に力を入れるとうまくできます。
(2)舌先を、鼻先にクイッと引き寄せて、もとの位置へ戻すというのを5〜10回ほど繰り返します。
喉の奥からしっかりと伸ばしている感覚で。
このエクササイズは二重顎にも効果あり
舌をしっかり伸ばした状態で、顎下を触ってみましょう。顎下のお肉が引き締まりますよね。
このエクササイズを続けることによって、顎下がスッキリして二重顎にも効果があります。小顔効果が期待できますよ。
舌の健康維持の重要さがお分かりになったでしょうか。美と健康のために今日から舌筋を鍛えましょう。
(ヨガインストラクター 千葉ゆか
漫画家/イラストレーターを経てヨガインストラクターに転身。高津文子式フェイシャルヨガインストラクター。二児の母。子連れOKなヨガ×顔ヨガクラス「nicomum-yoga&facial yoga」主宰。)
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