季節の変わり目は、肌のゆらぎや体調不良など、心身のトラブルが出やすい時期でもありますよね。
そこで今回は、バリア機能UPが見込める春野菜を5つご紹介します。
「食べる直前まで生きている」ことが1つの特徴でもある野菜は、生命力や活力の原点となる食材です。美容と健康のサポートとして、とり入れてみてはいかがでしょうか。
■食べる直前まで生きている!今食べたい春野菜5つ
(1)菜の花
菜の花に含まれる「β-カロテン」には、粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保つ働きがあり、バリア機能UPが期待できる春野菜の1つです。
また、菜の花などのアブラナ科の野菜に含まれる「スルフォラファン」は、体内にとり込まれると、各細胞において身体を防御する「酵素」の生成を促すと考えられています。
菜の花は春の一定期間を逃すと食べられない野菜でもあるので、機会があったら食べてみてください。
(2)春キャベツ
キャベツに含まれる「ビタミンC」は、免疫力を高める作用があることで知られています。ビタミンCは、体内に入ってきた細菌やウイルスなどを攻撃する「白血球」の働きを助けるとともに、自らも細菌やウイルスと闘い体内への侵入を防ぐと考えられています。
胃腸の粘膜を健康に保つ働きもあり、新生活によるストレスの手助けにもなってくれるかもしれないので、ぜひ食べてみてください。
(3)アスパラガス
アスパラガスの穂先には、疲労回復に役立つ「アスパラギン酸」、毛細血管を丈夫にする働きのある「ルチン」が多く含まれており、高い健康効果が期待できる春野菜の1つです。
抗酸化作用に優れた「ビタミンE」や、免疫機能を高める働きのある「ビタミンC」も含まれており、春特有の不調を吹き飛ばすのにおすすめの野菜でもあります。
(4)新タマネギ
腸内細菌の中で善玉菌が占める割合を増やすことは、健康にとってとても重要だと考えられています。善玉菌を増やす「オリゴ糖」や「食物繊維」をとることは、腸内細菌と協同して健康をつくるサポートになります。
タマネギは、善玉菌の栄養源となって増殖を促す「食物繊維」や「オリゴ糖」を多く含むため、腸内環境を整えるためにはとりたい野菜の1つです。使いやすい野菜でもあるので、ぜひ料理にとり入れてみてください。
(5)セロリ
セロリの独特の香りである「アピイン」や「セネリン」には、精神を安定させる作用があると考えられており、ストレスの解消にも効果が期待されています。
粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保つ働きのある「β-カロテン」や、抗酸化作用の高い「ビタミンE」なども含むため、心身の健康に役立つ野菜といえますね。
旬の野菜を楽しみながら、健康のサポートができるといいですね。
(ベジ活アドバイザー 生井理恵
「食べてキレイになる料理教室」主宰。食べて美人になるレシピには定評があり、企業へのレシピ提供・商品監修を多数手掛ける他、講演やセミナーも精力的にこなす。著書に「ママとキッズの楽しいベジ活」がある。)
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【参考】
※β(ベータ)カロテン – わかさ生活
※スルフォラファンとは? – 村上農園
※アスパラガス
– わかさ生活
※腸内細菌と健康 – 厚生労働省
※セロリ – わかさ生活