サイズが合わない靴で歩き続けて、足の痛みだけでなく、全身の不調を感じたことがあるという女性も少なくないのでは?
靴のかかとが脱げやすいという方、「丸まり足指」になっているかも! フットケア専門医の高山かおる先生に、「丸まり足指」のリスクと、おすすめの足指ストレッチを教えていただきました。
■腰痛、肩こりの原因にも!?「丸まり足指」とは
高山先生によると、「丸まり足指」とは、姿勢の悪さや合わない靴などが原因で、足先の指が靴の中で丸まって踏ん張ってしまっている状態のことだそう。
次の3つの項目に当てはまった方は、「丸まり足指」の可能性が!
・フットカバーを履いていると、いつのまにか脱げて靴の中でくしゅくしゅに
・背伸びした時に靴のかかとがぬける
・靴と足の“横アーチ”のサイズが合っていない
「合わない靴を履き続けると、歩幅が狭くなり、足先の指が丸まって踏ん張ることで前のめりの姿勢になってしまいます。
これらの「丸まり足指」の状態を続けると、ハンマートゥや外反母趾など足のトラブルになる可能性が高まります」
「さらに放置していると、膝の痛み、腰痛、肩こりなどの全身症状につながります」
◇長時間の「丸まり足指」で“老け足”に!?
「丸まり足指の状態で長時間いると、足先の筋肉や腱が緊張して固くなってしまいます。すると、周りの筋肉もうまく動かなくなり、筋力が低下します」
「足の筋肉を使わない状態が続くと、足がむくんだり、足首のくびれが分かりにくくなる“老け足”になります。
“老け足”対策には、足のストレッチがおすすめです」
■“老け足”対策に◎「丸まり足指ストレッチ」2つ
(1)指先のむくみ、変形を防ぐ「丸まり足指伸ばし」
<やり方>
(1)指の付け根に親指の腹をあてる
(2)足先に向け、強く押すようにこすりあげる
<ポイント>
親指から小指まで、1本1本丁寧にこすりあげましょう。
(2)足裏の筋肉トレ「丸まり足指グーパー」
<やり方>
(1)【グー】足指を思い切り縮める
(2)【パー】思い切り指を開く
<ポイント>
開く指と開かない指があっても継続して行ううちに、バランスよく開くようになります。グー、パーをリズミカルに繰り返します。
フットカバー、靴選びは「かかと」に注目して
「フットカバーは、かかとがぴったりして脱げにくいものを選びましょう。
靴は、足の横アーチを包み込むようなデザインで、適度に余裕があり、背伸びした時にかかとが脱げないものを選びましょう!」
足のトラブルは全身の不調にもつながるもの。おうちでできる、簡単ストレッチと靴選びのコツを参考に、春の足元のおしゃれを満喫して。(つやプラ編集部)
【高山かおる先生 プロフィール】
東京医科歯科大学付属病院臨床准教授。一般社団法人足育研究会代表理事。専門はフットケア、接触性皮膚炎、美容。日本の大学病院ではまれな皮膚科のフットケア外来を開局。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。
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