野菜は、ダイエットや美肌作りなど女性のキレイと健康に役立つ食材として知られていますよね。最近の研究で、食べる順序や速度も健康に影響を及ぼすことがわかってきました。
「野菜をただ食べるだけでいい」と思っている人はいませんか? 食べ方によって野菜のパフォーマンスが半減したり、逆に高まることもあります。
ベジ活アドバイザーの筆者が、時代遅れにならない野菜の食べ方をご紹介します。
■夜食にとる野菜は、流動状のスープがベスト!
お腹がすいて眠れないという経験をしたことは誰もがあると思います。そんな時、安易に低カロリーの野菜に飛びつくのはNGです。
野菜に含まれる「食物繊維」には腸内環境を整えることでも知られていますが、ほかにも、食後血糖値の急上昇を抑制する働きや糖質の吸収をゆるやかにすることがわかっています。
ただ、寝る直前の夜食に野菜をとると、寝ている間中ずっと野菜の食物繊維を消化することになるので気をつけましょう。
寝る直前に野菜をとるなら、サラダよりも流動状にしたスープがベストです。
■発酵食品に野菜を加えて、相乗効果を狙う
美容と健康のために発酵食品をとる人も多いですよね。腸内の善玉菌を増やす方法は大きくわけて2つあります。
発酵食品であるヨーグルトや納豆などから得られる「生きた善玉菌」を直接とる方法と、腸内の善玉菌のエサとなる「食物繊維」や「オリゴ糖」をとる方法です。
発酵食品と野菜のどちらかではなく、両方を一緒にとるようにすることで相乗効果が期待できます。ヨーグルトを食べる時にはオリゴ糖と食物繊維を含む「バナナ」をいれてみたり、納豆には食物繊維が含まれる「ネギ」を加えたりと、できる組み合わせは無限にあります。ぜひ、試してみてください。
■野菜を最初に食べて、ダイエット&健康効果を狙う
最近の研究で、食べる順序や速度が健康に大きな影響を与えることがわかってきました。
血糖値が急に増加するとインスリンが分泌され、血糖を脂肪に変えてしまうといわれています。野菜を炭水化物よりも先に食べることは、食後血糖値の急上昇の抑制につながります。
食事の時は、野菜を先に食べ、ご飯などの炭水化物をあとに食べるようにしましょう。
(ベジ活アドバイザー 生井理恵
「食べてキレイになる料理教室」主宰。食べて美人になるレシピには定評があり、企業へのレシピ提供・商品監修を多数手掛ける他、講演やセミナーも精力的にこなす。著書に「ママとキッズの楽しいベジ活」がある。)
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【参考】
※胃腸の調子が悪い時の食事 – 東京都病院経営本部
※腸内細菌と健康 – e-ヘルスネット
※食物繊維の分類と特性 – 大塚製薬
※時間栄養学 – キユーピー