女性ホルモンについて、雑誌やTVの特集などで目にする機会も多いと思います。ですが、知っているつもりでもあまりよく知らなかったり、実は違った情報を信じているという人もまだまだ多いでしょう。
美容家の筆者が、「女性ホルモンの基礎知識」についてお伝えしていきます。
■「女性ホルモン」とは?
「女性ホルモン」には、2つのホルモンがあります。
「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類です。ほとんどが卵巣から分泌されていて、一生に分泌される量はとても少ないといわれます。
また、女性であっても男性ホルモンは分泌しますし、男性も女性ホルモンを分泌します。そのバランスだったり量だったりが、私たちをかたちづくっているのです。
私たち女性は、一ヶ月の間にエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が絶妙なバランスを保って変化し、一生の間にも初潮、妊娠出産、閉経、閉経後などと大きく変化します。その変化の過程でアンバランスになると、生理不順や不妊症、PMS、更年期障害などにつながることがあるのです。
■女性ホルモンが減るとどうなるの?
女性ホルモンをただ増やせばいいというわけではなく、バランスが大切です。
とはいえ、更年期から閉経後は女性ホルモン(ここではエストロゲン)が減ることで、さまざまな変化が現れてきます。皮膚や髪、粘膜の乾燥やハリ・弾力の低下などの美容面だけではなく、体調面でも影響の出る場合があります。
また最近では、忙しくストレスフルな生活の影響で、若い女性でもホルモンのアンバランスから、更年期障害のような不調が現れる場合もあります。
■女性ホルモンを整えるためにできること
女性ホルモンを分泌する卵巣は、年齢とともに機能が衰えてくるため、どうしてもホルモン分泌が減るのは仕方のないことです。しかし、自分で努力したり意識したりして改善していける部分もあります。
例えば、ホルモンを出す司令塔である「視床下部」は、ストレスの影響をうけやすいので、ストレスを溜めないように過ごすことが大事です。また、ホルモンを出すための命令やホルモン自体も血液によって運ばれるので、冷え対策や貧血対策も、ホルモンバランスを整えるために大事です。
ときめいたり欲望を感じたり、心を動かすことも大切
感情との関連も深いので、愛情を感じたり美意識をあげたり、欲望を感じるといったことも大切な要素です。ストレスフルで忙しい生活は、そういった感情をおきざりにしてしまいがちです。
日常生活のなかで愛情や欲望を感じることはもちろんですが、TVでお気に入りのアイドルにきゅんとしたり、ペットの癒し動画を見るなどの時間をとることも対策の一つといえます。
昔より人の寿命が延びたぶん、いくつになっても「きれいでいたい」「女性でいたい」と思う気持ちも大きくなったと思います。
しかし、卵巣の機能の低下は避けられませんし、昔よりもストレス社会になり忙しい生活を送っている現代は、ホルモンバランスが乱れやすい環境といえます。だからこそ、自分の身体は自分でしか守れないということを心に留めて知識を得たり、健康や美容の努力や工夫が必要なのではないでしょうか。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松麻美)
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