トマトに含まれる「リコピン」には美肌効果があることが知られていますが、ミニトマトにもリコピンをはじめとした、「ビタミンC」や「食物繊維」などの栄養素がギュッと詰まっています。ミニトマトは、洗うだけで食べられる手軽さも嬉しいですよね。
管理栄養士の筆者が、ミニトマトの栄養を効率よく摂取する方法をご紹介します。
■トマトの栄養素
トマトに含まれる「リコピン」には抗酸化作用が期待できます。老化の原因である活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素は肌細胞も傷つけてしまうことがあるため、肌トラブルの原因につながります。
また、トマトにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCが多いことで知られるレモンには、1個(約120g)あたりビタミンCが20mg含まれていますが、大きめのMサイズトマトでは、1/2個(約100g)で15mgのビタミンCが含まれています。
ビタミンCにはシミやそばかすを防ぐ働きが期待できるため、トマトを食べることは肌トラブル改善や美白対策につながります。
■トマトよりもミニトマトの方が栄養価が高い?
ミニトマトに含まれる栄養素は、以下になります(可食部100gあたりの比較)。
・ビタミンC:トマトの約2倍
・βカロテン:トマトの約1.8倍
・食物繊維:トマトの1.4倍
・カリウム:トマトの約1.4倍
トマトと比較すると栄養価が高いことがわかりますね。リコピン含有量については、食品成分表には記載されていませんが、トマト・ミニトマトともに豊富であると考えられています。
■ミニトマトも「加熱」して食べよう
1日に必要なビタミンC量は100mgですが、すべてミニトマトで補給すると考えると、ミニトマト約20個に相当します。手軽に食べられるミニトマトですが、1日に10個や20個を食べるのはむずかしいですよね。
トマトは加熱調理をして食べることをおすすめします。
トマトを加熱したり、油とともに摂取したりすることで、リコピンの吸収率は上がります。ですから、ミニトマトも加熱調理をしてみましょう。また違った美味しさを楽しめますよ。
特に、オリーブオイルを使うと、よりリコピンの吸収率が上がることがわかっています。
■炒めるだけ!ミニトマトを使った簡単美肌レシピ
ミニトマトのオリーブオイル炒め
材料(2人分)
・ミニトマト 10~15個
・オリーブオイル 大さじ1/2
・塩・こしょう 少々
作り方
(1)フライパンでオリーブオイルを熱し、ヘタをとったミニトマトを入れて炒めます。
(2)ミニトマトの皮がはじけてきたら塩・こしょうをお好みの量かけ、味を調整したら完成です。ハーブソルトを使うと、香りが良くなりますよ。
「美容と健康のために」とトマトに注目するなら、より一層の美肌効果を期待して、ミニトマトも食べてみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
【関連記事】
・栄養士が食べない「老化が加速する食べ物」
・痩せるどころかむくむ!水分のNG摂取法3つ
・パンを食べても太らない?一緒に摂るべき食材4つ
・「おにぎり&スープ」で太る!?ランチ選びの落とし穴3つ
【参考】
※リコピン – わかさ生活
※ミニトマトとトマトの違い – たざわトマト
※トマト大学 医学部 – カゴメ
※リコピンの吸収にオリーブオイルが効果的であることを解明 – カゴメ