在宅時間が長くなって人と話す機会が減ると、顔の筋肉が衰えがちになります。シャープなフェイスラインをつくるために努力をしているかもしれませんが、顔のたるみを改善するには、マッサージだけだと不十分な場合があります。
エステセラピストの筆者が、顔がたるむ要因と、口元の筋肉を鍛えるストレッチをご紹介します。
■顔がたるむ要因とは?
筆者がサロンでお客様のカウンセリングをしている時に、同じ年齢でも老けて見える人や若く見える人がいることに気がづきました。この違いはどこからくるのでしょう?
人は顔の雰囲気や肌の状態、体型や服装などの印象を総合して、相手の年齢を想像します。そのため、毎日の生活習慣はもちろん、その人のクセや姿勢などが関係していることがわかってきました。
セルフケアを行う前に、ご自身が「なぜ老けてしまうのか」をチェックしてみてください。
表情の変化をチェック
□目尻が下がってきた
□目の下のくぼみが目立つ
□目尻にシワが出てきた
□額にシワが出てきた
□二重だったのに、奥二重や三重になってきた
□口角が唇の中心よりも下がっている
□口角が上がりにくい
□ほうれい線が目立つ
□フェイスラインがぼんやりする
□首のシワが目立つ
□二重アゴになる
上記の項目のなかで5個以上チェックがついた人は、表情筋が衰えていると考えられます。加齢とともに肌の筋肉が衰えていくと、弾力が失われてたるみが生じやすくなります。
■口元の筋肉を鍛えるストレッチ
表情筋を動かして、顔全体の血流アップを狙いましょう。顔の皮膚を急激に刺激するとシワや色素沈着の要因になるので、やりすぎには注意してください。
口角マッサージ
(1)背筋を正し、あごを軽く引きます。あごの真ん中に、人差し指、中指、薬指の3本をあてます(左右どちらの手で行ってもOK)。
(2)下唇に沿って、口角の横まで指をすべらせます。ゆっくりやさしく上にあげるようなイメージで伸ばしてキープします。これを何回かくり返してください。
入浴中にオイルやクリームなどをつけて行うと、皮膚の摩擦を軽減できます。
口角ストレッチ
「イ」の口を作っておもいきり口角を横に伸ばしてから、おもいきり口を前に突き出して「ウ」の口を作ります。これを10回くり返してください。
頬の引き上げストレッチ
(1)背筋を正し、あごを軽く引きます。左右の口角下あたりに人差し指、中指、薬指の3本をあてます。
(2)3本の指をあてたまま、目と耳の間に向かって斜め上に引き上げます。引き上げた状態で30秒キープします。はなす時は下にさげないように注意してください。これを3回くり返します。
ほうれい線改善ストレッチ
背筋を正し、あごを軽く引きます。口を閉じたまま、歯の表面を通るように舌を1周回します。上の前歯から右の口角側を通って下の前歯、左の口角側を通って最初に戻ります。右回りで5回行ったら、反対側も同様に動作しましょう。
口が開かないように気をつけて、ほうれい線を舌で伸ばすように行うことがポイントです。口周りの硬くなった筋肉がやわらかくなります。
眠っている筋肉がストレッチやエクササイズの効果を実感できるまでには、少し時間がかかります。ですから、2週間は毎日行ってください。できない日があってもいいのですが、なるべく顔の筋肉を働かせようと意識することで、表情の変化が見えてきます。
(エステセラピスト/ビューティーヘルスエディターライター 町山町子)
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