腸内環境をよい状態に保つことが、美容と健康の要であることは広く知られるようになりました。腸内環境美化は、食べ物を変えることでずいぶんと変わってきます。砂糖や生クリームなどの、糖や動物性脂肪は、悪玉菌の大好物! ですが、「毎日のおやつが欠かせない……」という方もいらっしゃいますよね。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、そんな方のために、食べてキレイになれる発酵おやつを3つご紹介します。
■食べてキレイに!発酵おやつ3つ
(1)くず餅
伝統和菓子のひとつであるくず餅は、小麦粉を発酵させた発酵食品です。また、小麦グルテンを取り除いたあとの小麦のデンプンのみを発酵させているため、グルテンフリーを意識している方でも安心して食べることができるおやつです。
くず餅に含まれる乳酸菌は、植物性の乳酸菌です。古くから植物性の食べ物を多く食べてきた日本人は、植物性発酵食品と相性がいいといわれています。
また、くず餅はきな粉をかけて食べるのが一般的ですね。きな粉は、大豆由来の食物繊維が豊富に含まれていますから、乳酸菌と食物繊維を一緒にとることで、さらなる腸内環境美化が期待できます。
※小麦粉を発酵させた発酵食品の「くず餅」は、関東の和菓子です。葛粉(でんぷん)を使って作る関西の和菓子「葛餅」とは異なります。
(2)ヨーグルト
動物性発酵食品の代表選手でもあるヨーグルト。ヨーグルトは乳酸菌があれば作ることができますが、おすすめはビフィズス菌入りのヨーグルトです。
乳酸菌は、その名のとおり乳酸を作り出しますが、ビフィズス菌は酢酸と呼ばれる短鎖脂肪酸を作り出します。この短鎖脂肪酸は、腸のエネルギー源となるほか、総合的な肥満の抑制効果が期待されていますから、おやつに食べるのであれば、ビフィズス菌入りのヨーグルトを選びましょう!
(3)チーズ
チーズには、たくさんの種類があり、カマンベールチーズやブルーチーズのように一見して発酵しているとわかるものから、モッツァレラチーズやパルメザンチーズのように発酵しているのかどうかわからないものもあります。一般的には、どのチーズも乳酸菌のちからによって作られた発酵食品です。
お料理に使うことが多いチーズですが、例えばモッツァレラチーズにジャムをのせて食べたり、ハード系のチーズにはちみつをつけて食べたり、甘味との相性がいいチーズもあります。チーズと甘味の組み合わせは、甘いとしょっぱいを同時に満たしてくれる美味しい組み合わせです。
毎日の食生活に発酵食品を取り入れることで、腸内環境は変化します。お食事だけでなくおやつにも発酵食品を取り入れて、食べてキレイを実践したいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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