毎日の生活に欠かせない食料品の買い出し。その中でもお野菜は、できれば新鮮で美味しいものを選びたいですよね。そこで今回は、意外と知らない「美味しい秋冬野菜の見分け方」をご紹介します。これを覚えておくと、お野菜選びは失敗知らずですよ!
■れんこん
れんこんは大きくなった蓮の地下茎のことで、その生育にはたっぷりの空気が必要。れんこんの穴はこの空気を水上の葉から送り込む役目を果たすため、大事な部分なのです。新鮮なものほど糸を引きますから、お家で包丁を入れたときに目利きが成功したか否かがわかりますよ。
・穴は真ん中にひとつ、周りには8〜9ぐらい均等に並んでいること
・全体がふっくら張っていること
・できれば、漂白されていない泥つきのものを選ぶこと
■さといも
多産なさといもは、子孫繁栄の象徴として縁起物扱いされてきた貴重な根野菜。ぬめり成分やガラクタンなどの食物繊維が豊富で、便秘を予防するほか、消化不良時などには胃腸をやさしく保護する働きもあります。
・頭の目の部分が色づいていないこと(赤っぽいとえぐみが強い)
・筋目の間隔が均一で細かいこと
■山いも
世界でも生で食べられる唯一の芋である山いも。生ではシャキシャキ、加熱するとほっくりする味わい深さは、まさに自然界からのギフト。消化酵素のジアスターゼがたっぷり含まれているので、胃腸の調子が悪いときは生食でその恩恵にあずかりたいものです。
・皮に張りがあり、ひげ根やひげ根跡が多いこと
・切り口が円形に近く、白くみずみずしいこと
・曲がっていてもいいけれど、凹凸が少ないこと
■ねぎ
古くから薬効が高いことで知られるネギは、秋冬に大活躍する香味野菜のひとつ。ユリ科の植物が共通して持つ硫化アリルという成分は、血液をサラサラにしてくれるほか、リラックス効果をもたらして不眠症を改善します。
・緑の部分が肉厚で太く、淡い緑色をしていること
・緑と白の分岐点を押すと、かたく締まっていること
・根っこの数が多いこと(白部分の筋目は根っこの数と等しい)
美しい身体は毎日の食事から作られます。本当のアンチエイジングは、外側から多くを供給することではなく、内側に入れるものを選ぶことから始まります。少しずつ素材にこだわってみてはいかがでしょうか。
(ホリスティックビューティインストラクター Eriko)
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【参考】
※内田悟著(2010)『青果店「築地御厨」直伝 野菜の選び方、扱い方。』(中央公論新社)