40歳を超えると目立ってくる「体型の乱れ」。特に、下腹部がぽっこり出てくると気になりますよね。
「若い時は、食事と運動を意識すればへこんだお腹も、今は体重を落としても腹筋をしても全然へこまない」と悩む人は多いと思います。
その原因は、反り腰にあるのかもしれません。パーソナルトレーナーの筆者が、反り腰を改善してすっきりお腹に導くストレッチをご紹介します。
■反り腰でぽっこりお腹に!?
「なぜ反り腰になるとお腹が凹まないのか?」というと、それには背骨が深く関係しています。
反り腰になるとお腹あたりの背骨が前に突き出してきてしまい、その部分がぽっこりと出てきてしまいます。ですから、ぽっこりお腹をすっきりさせるためには、反り腰を改善することをおすすめします。
骨盤前傾で反り腰に
なぜ、反り腰になってしまうのかというと、骨盤が前に倒れすぎてしまう「骨盤前傾」が原因になっていることが多いです。骨盤が前傾することで、重心が前に移動します。その重心バランスをとるために、腰を反って重心を後ろに持ってこようとした結果、反り腰になってしまいます。
ですから、反り腰を改善するためには、硬くなって骨盤を前に倒そうとする筋肉をやわらかくしなければいけません。
■反り腰に関係する「腸腰筋」
腸腰筋は背骨・骨盤の前面から太ももの骨の上部についており、これが固くなると強力に骨盤を前側に引っ張り、骨盤が前傾しやすくなります。
なぜ、腸腰筋は固くなってしまうの?
腸腰筋は、デスクワークなどで長時間座り姿勢をしている人が固くなりやすいと考えられます。
座っていると腸腰筋が縮こまった状態になり、それが長時間続くため固くなってしまうのです。ですから、座り仕事が多い人は特に注意しましょう。
■固まった腸腰筋をゆるめるストレッチ
それでは、固くなった腸腰筋をゆるめるためのストレッチをご紹介します。
(1)脚を前後に大きく開き、後ろ足の膝は地面につけます。上体は起こしてください。
(2)後脚の太ももを内側に少しねじります。胸は壁と平行にします。
(3)腹筋に力を入れながら、上体を前にスライドさせていきます(上体は倒さずに、胸は壁と平行にしてください)。
(4)身体を前にスライドさせ、脚の付け根部分が伸びていると感じたら30〜60秒キープしましょう。
(5)左右の脚を入れ替えて、同様に動作しましょう。
注意すべきNGポイント
上体を前にスライドさせるとき、上体を前傾させないようにしましょう。
また、太ももを少し内側にねじっても、つられて上体をひねらないようにしましょう。上体が正面を向くよう、「壁と平行」をキープしましょう。
腸腰筋は日常のなかで使うことが非常に少ない筋肉ですから、放っておくとどんどん固くなりやすいです。日々のストレッチを継続して、美しい身体を作って行きましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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