涼しくなってくるとともに、湿度も下がり、だんだんと乾燥の季節が近づいてきました。乾燥はお肌だけでなく、喉や鼻の粘膜にも影響します。喉や鼻の粘膜は、ウイルスなど外から侵入する異物から、私たちの身体を守る重要な役割を担っています。
ウイルスに負けない免疫力を持つ身体を作るために、美容と健康に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、粘膜力アップのサポートとなるものを3つご紹介します。
■粘膜力アップに!毎日欠かさず取りたいもの3つ
(1)ミネラルウォーター
私たちの身体の約65%は、水分でできています。水分は、体内でさまざまな場所に存在していますが、水分が不足すれば、皮膚や粘膜の乾燥の一因となります。
夏に比べ気温が低くなる秋は、あまり喉の渇きを感じないため、水分補給が十分でなくなってしまうこともあります。とくに、マスクをしているとこまめな水分補給を忘れがちです。
喉が渇いたと感じる前に、こまめに水分補給をして、粘膜を乾燥から守りましょう。
(2)はちみつ
はちみつは、それ自体に殺菌力があるため、東洋医学では肺に潤いを与え、呼吸器を守る食材に分類されています。また、“肺の華は皮膚”といわれ、肺が潤うことで全身に潤いが届けられて、皮膚も潤うと考えられています。
ですからはちみつは、粘膜だけでなく、お肌の乾燥が気になる方にもおすすめの食材です。
喉がイガイガすると感じたときや、咳が出るときなど、口にはちみつを含んで喉を潤しましょう。
(3)ニンジン
ニンジンは、β-カロテンが豊富なことで有名な野菜ですね。β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。ビタミンAは粘膜を健康に保つために欠かせないビタミンです。
β-カロテンは、そのまま摂るより、油と一緒に摂ったほうが身体への吸収が高まります。ニンジンを食べるときは、オリーブオイルや亜麻仁油などの良質のオイルを使ったドレッシングと一緒に、あるいは炒めるなどして食べましょう。
外界の異物から一番最初に身体を守る役割のある粘膜。粘膜を丈夫にする習慣をつけて、粘膜力を高めてウイルスに負けない強い身体を作りましょう。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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