体調や心の調子の変化に「更年期」という言葉が気になり始めたら、まずは日頃飲んでいる「お茶」を選び直してみてください。
ウエルネス&ビューティーライターの筆者が、更年期症状を感じ始めたお年頃の心身にやさしく働きかけるお茶と、その飲み方についてご紹介します。
■「ほっとひと息」の時間を大事にしましょう
更年期症状に見舞われやすい方の特徴に、「頑張り過ぎる」ことが挙げられます。疲れていても無理をしたり、休息をとることが苦手な傾向にあります。もっと心がけて、ブレイクタイムを設けましょう。
そのためには、ティータイムを日常のルーティンにすることがおすすめです。気分転換にもなり、その後の仕事や家事の能率アップも狙えるのでいいことづくめです。
■カフェインのとり過ぎには注意
ストレスの解消や、眠気、疲れをとろうと、カフェインの入った飲み物を好む方もいらっしゃいますよね。
ほどほどであればOKですが、あまり多くの量をとってしまうとかえって心身に負担をかけてしまう場合があります。
■イライラを甘いものでごまかさない
疲れやストレスの蓄積から、イライラしたり落ち込んだりとメンタルの調子が不安定になりやすくなることもありがちなことです。そんな時に甘いものを食べて解消しようとすると、逆効果になる場合があります。
特に、白砂糖のとり過ぎは、心を安定させるよう働く「カルシウム」の吸収を妨げるといわれています。なので、甘いものが欲しい時はフレッシュな果物やドライフルーツがおすすめです。「ビタミン」や「ミネラル」も補えます。
■アルコールよりもお茶でリラックス
1日の終わりにリラックスしようと、アルコールを口にする方も多いでしょう。ナイトキャップの習慣をおもちの方は、その習慣を見直してみてください。
アルコールは睡眠の質を下げやすいので、疲れが解消されず体調不良につながる場合もあります。眠る前の飲み物は、リラックス効果の高いお茶が一番です。
■更年期が気になり始めたら飲みたいお茶5選
いずれもノンカフェインですので、安心してお召し上がりいただけます。
(1)黒豆茶
更年期の不調は、加齢によって卵巣の機能が衰え「エストロゲン」の分泌が減少することによって起こるといわれています。
黒豆に含まれる「イソフラボン」には、エストロゲンの分泌をサポートし更年期障害の症状を和らげる効果が期待できます。
(2)なつめ茶
なつめ茶には「鉄分」や「葉酸」など女性の健やかな体調に欠かせない栄養素が豊富で、リラックス効果も高いお茶です。イライラの解消には最適です。
(3)セージティー
セージには女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用があり、更年期特有の症状をサポートする作用があります。また、メンタルの安定にも欠かせないお茶です。
(4)レッドクローバーティー
レッドクローバーにもエストロゲンの分泌を促すイソフラボンが含まれており、身体的、精神的な症状の緩和が期待できます。また、生活習慣病対策にも役立つといわれています。
(5)エキナセアティー
エキナセアは、ストレス緩和に役立つハーブです。
免疫力アップにもひと役買い、心を強く柔軟にする作用があることから前向きに自分の心身と向き合える力を得ることにつながります。
心と身体がゆらぎやすい時ほど、自分にやさしくする時間をもちましょう。丁寧に自分のためにお茶を淹れてゆっくりと味わう習慣は、健やかな暮らしのベースになります。どうぞくれぐれも、頑張り過ぎないでくださいね。
(ウエルネス&ビューティーライター ユウコ)
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【参考】
※その10. 白砂糖の害② 白砂糖は骨や皮膚を弱くする – ピーエス
※内分泌系の老化 – 健康長寿ネット
※黒豆 – わかさ生活
※大棗(たいそう) – わかさ生活
※セージ – わかさ生活
※レッドクローバー – わかさ生活