年齢を重ねるにつれ美しさの明暗をわける「毛」の問題。ふとしたきっかけで髪の厚みが気になりだし、急に育毛に関心をよせることもありますよね。薄毛というと、とにかく髪にばかり意識を向けがちですが、「加齢で顔が寂しい印象になった」と嘆く人のなかには、眉毛とまつ毛の減少や、太さやコシが失われて弱っているケースも多く見られます。
自分では気づきにくい毛の問題。でも、髪同様に眉毛やまつ毛も、年齢と共に細く柔らかくなったり、毛そのものが短くなったりしている場合があります。
ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、大人世代こそ意識したい「眉毛とまつ毛、薄毛の入り口となる髪の分け目のお手入れ」についてお伝えします。
■大人世代にとって「豊かな毛」は美人の象徴
若い頃は多毛を嫌ってレイヤーカットで減らしてみたり、眉も抜いて細くシャープにしたりなど、その存在を弱く演出しがちです。ですが、大人になるにつれ、それらの毛はどんどん減少傾向に向かっていきます。
そもそも毛は立体なので、髪が豊かならそれだけでボリュームが出ますし、眉毛やまつ毛がしっかりしているとパーツに立体感を与えるため、キリっとして見えやすいというメリットがあります。
逆に、弱々しく減ったまつ毛にマスカラを盛り過ぎても、大人としてはイタいとみられやすいでしょう。また、薄い眉にペンシルでしっかり眉を描くと、逆にのっぺりして幸薄い顏になりがちです。大人世代はメイクだけに頼らず、土台となる「今ある毛」をしっかりお手入れし、ハリ・コシ・太さなどを豊かにすることが、若々しさには欠かせません。
■大人世代が気をつけたいNGお手入れ
それでは具体的に、大人の眉やまつ毛、髪の分け目のお手入れポイントとはなんでしょうか? まずは、大人世代が気をつけたいNGお手入れをご紹介します。
眉の剃り過ぎ、抜き過ぎ
「20代の頃に眉を剃り過ぎて生えてこない」という方が多くいます。「何度も剃ることで毛穴が傷つき、その後の眉毛が正常に生えてこなくなる」といったように、毛周期を乱すこともあります。
薄くても形は気になるものですが、「抜く・剃る」のはさけて、眉ばさみで長さ調節するなど、なるべく根元に負担をかけないようお手入れをしましょう。
頻繁に白髪を抜く
髪は分け目から薄くなるといわれますが、この分け目部分に白髪がピンっと目立つというのも事実ですよね。ですが、これを抜いてばかりいると、薄毛が進行しやすくなってしまいます。
ひとつの毛穴から、毛は2~3本生えています。そのなかの1本を抜くことで、同じ毛穴から生えている毛にダメージを与えてしまうので、健康な毛まで抜けやすくなります。これを繰り返すと正常に生えにくくなるので、どうしても気になる時は、眉ばさみなどで根元の手前側からカットしましょう。
頻繁にマツエクやまつ毛パーマをする
まつ毛への負担を減らすためには、いくつかの注意が必要です。最近は月1回のマツエクが定番となっている人も多いと思いますが、グルーが合わなかったりマツエクで盛り過ぎたりすることでまつ毛への負担がかさみ、気がついたら「ごっそりまつ毛が抜けた」というトラブルも少なくないようです。
また、まつ毛パーマは毛の組織を破壊する場合があるため、髪同様にダメージが出やすいこともあります。度重なるマツエクやまつ毛パーマで毛がもろくなっている場合は、一度それらをお休みすると良いでしょう。このことがが原因となって毛が抜けた人でも、平均3~4か月で毛に元気が戻るようです。
■「毛活」のためにプラスしたいお手入れ2つ
次に、毛活のためにプラスしたいお手入れをご紹介します。
(1)眉やまつ毛は専用美容液で活性化させる
毎日のスキンケアに専用の美容液をプラスすると、弱々しかった眉やまつ毛を存在感のある毛に導くことができます。ただ、「1週間使ってすぐに変化がでるものではない」と理解しましょう。
眉毛やまつ毛の毛周期は、だいたい3~4か月。このサイクルで生え変わっています。毛周期には「成長期」「退行期」「休止期」があり、この”成長期”に美容液の効果を感じやすくなります。まずは1サイクル美容液を使用し、きちんと成長期に栄養成分を届けることが大事です。
少しでも効果を感じたら、使い続けることでハリやコシのある毛を目指すことができます。筆者おすすめの美容液をご紹介します。
アイラッシュセラム/マナラ
年齢と共に減少しやすいまつ毛のハリやコシに対し、栄養となる美容成分を届ける美容液です。毛周期の成長期に働きかけることで、強くしなやかなまつ毛をサポートします。
(5ml 通常購入税抜価格2,285円)
スカルプD ボーテ ピュアフリーアイラッシュセラム プレミアム/アンファー
「スカルプD ボーテ ピュアフリーアイラッシュセラム」とこちらのアイテムを比較すると、まつ毛ケア成分が2倍配合されています。フワフワのチップがまつ毛のキワにフィットするので塗りやすく、エクステ&パーマの上からでも使用できます。
まつ毛を上向きにもち上げてコーティングしてくれるので、お手入れしながらきれいなまつ毛ラインをキープできます。
(4ml 通常購入税抜価格3,204円)
スカルプDボーテ ピュアフリーアイブロウセラム/アンファー
眉毛専用のアプローチ成分「キャピキシル」と「リデンシル」を配合しています。独自成分のナノ化したカプセルに成分をギュッと詰め込み、スッピンでも自信の持てる眉毛へと導きます。
(2ml 通常購入税抜価格1,602円)
(2)髪は、分け目を重点的にケアする
40代以降は、洗髪後にヘアエッセンスを用いて頭皮にうるおいを補給しましょう。
ヘアエッセンスは毛が生えてくるものではありませんが、肌同様に頭皮にもきちんとうるおいや栄養を届けることが極めて重要です。頭皮環境が良くなることで、正常な毛髪が生えやすくなりますから、抜け毛対策にも効果的です。
ヘアエッセンスの使い方のコツ
髪は、分け目から薄くなるといわれています。なので、最初に分け目に向かってエッセンスをなじませます。また、おでこの生え際も薄毛の初期に髪が細くなりやすい部分です。ここにも念入りになじませましょう。
全体でヘアエッセンスの量を10プッシュぐらい使うと、みずみずしい頭皮が保てます。エッセンスをつけた後は、必ず頭皮マッサージをして、うるおいを頭部全体に届けましょう。血流が促進されることで、よりイキイキとした毛髪が育ちやすくなります。
「毛活」は早い段階から始めることで、その後の結果につながりやすくなります。普段のメイクなどで眉やまつ毛に負担がかかっている人は、ごっそり抜ける前に、きちんとエッセンスなどで栄養を補いましょう。髪、眉毛、まつ毛の毛がイキイキと生えそろうと、スッピンでも華やかさが上昇します。ぜひ、毎日の生活にお手入れをとり入れてみてください。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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【参考】
※アイラッシュセラム – マナラ
※スカルプD ボーテ ピュアフリーアイラッシュセラム プレミアム – アンファー
※スカルプDボーテ ピュアフリーアイブロウセラム – アンファー