きりっとした空気が気持ちのよい季節になりました。湿度と気温が低くなるこれからの季節は、風邪などの感染症にも気をつけたい季節ですね。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、美味しく食べて身体を守る秋のフルーツを3つご紹介します。
■美味しく食べて身体を守る!秋の旬フルーツ3つ
(1)柿
“柿が赤くなると医者が青くなる”という言葉があるほど、古くから健康効果が高いことで知られる柿。
柿に含まれる渋み成分(タンニン)には、さまざまなウイルスを不活化させる抗ウイルス作用のあることがわかっています。この渋み成分は、甘柿にも含まれています。
またビタミンCが豊富なため、身体を細菌やウイルスなどの異物から守るために必要な免疫力をサポートしてくれる働きがあります。
毎日食べたいフルーツではありますが、東洋医学では身体を冷やす性質のある食べものとされているので、冷えやすい方は、食べすぎには注意しましょう。
(2)プルーン
フレッシュなプルーンが食べられるのは、本当に短く旬の今だけ。プルーンには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。
水溶性食物繊維は、腸内にすでに棲みついている善玉菌のエサとなる働きがあります。善玉菌が水溶性食物繊維を分解する際に産生される短鎖脂肪酸には、身体を外敵から守る抗体の産生を促す働きがあります。
また、ポリフェノールも豊富なフルーツです。ポリフェノールにも、抗体の産生を促す働きがあるそうですから、水溶性食物繊維とポリフェノール、二つの成分の働きで強い身体つくりをサポートします。
(3)国産キウイフルーツ
一年を通して購入することができるキウイフルーツですが、キウイフルーツの旬は秋~冬。今が国産キウイフルーツの旬です。
グリーンとゴールドの2つの種類があるキウイフルーツですが、ゴールドキウイのビタミンC含有量は身近な食材の中でもトップクラス。1個で、1日に推奨されるビタミンC摂取量の1.6倍も摂ることができます。
ビタミンCは、身体の免疫システムが適切に働くために欠かせないビタミンです。寒くなるこれからの季節はしっかりとりたいビタミンですが、体内に蓄積できる量が限られています。ですから、こまめにビタミンCをとることも、強い身体を作るポイント!
キウイフルーツなら、手軽に食べることができますから、1日に数回に分けて食べることができて便利ですね。
旬のものには、その季節にあった働きがあります。旬の美味しいフルーツを食べて、強い身体づくりをサポートしたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※日本文化に根付いた柿渋の化学(PDF) 化学と教育64巻7号(2016年) – 日本化学会
※甘柿と渋柿の違いについて、教えてください。 – 農林水産省
※腸の健康 – カルフォルニアプルーン協会
※水溶性食物繊維の抗体産生調節機能(PDF) 日本食物繊維研究会誌 Vol.5 No.1(2001) – 日本食物繊維研究会
※毎日のキウイ習慣で風邪に負けない体を作る – ゼスプリ