直接口に入れる食材も多く並ぶ冷蔵庫は、清潔に保っていたい場所ですよね。
花王の調査によると、キッチン・冷蔵庫・ダイニング床は、トイレ床と同等レベル以上の菌数が確認されています。特に、野菜室は他の場所よりも菌が多く検出されたそうです。
しっかり除菌をして、菌を増やさないような保存も意識したいですね。ベジ活アドバイザーの筆者が、冷蔵庫掃除のポイントをご紹介します。
■冷蔵庫の野菜室はなぜ菌が多いの?
冷蔵庫の野菜室は食中毒原因菌を含む菌群(腸内細菌科)が多く検出されており、これはキッチンの排水溝と同レベルです。
野菜室の温度は約5度〜7度に設定されている場合が多いです。冷蔵庫の温度がおおよそ1度〜5度といわれているので、野菜室は若干高めの設定ということも影響しているといわれていますが、生鮮野菜には少なからず微生物が付着しています。冷蔵庫だからといって過信はNGです。
食材や手を介して菌が口に入る可能性があることから、普段から意識してキレイを保つようにしましょう。
■野菜室の掃除の仕方
まずは、全ての野菜を野菜室からとり出しましょう。カビが繁殖していたり、腐ってしまっているものは問答無用で捨ててください。
とり外しのできるポケットはできればはずして、水洗いをしましょう。外せない場合は、冷蔵庫用に売られている使い捨てのウェットシートなどを使って汚れを落としましょう。
掃除のポイント
水拭きした後はしっかりと水気を拭き、除菌スプレー(冷蔵庫用のもの)を使ってムラがないようにまんべんなく拭きます。
万能に思えるアルコールスプレーですが、拭き方にムラがあるとしっかりと除菌できないので気をつけましょう。
キレイを保つポイント
どうしても野菜の泥や葉くずがでてしまう野菜室。定期的に除菌スプレーで全体を拭きとることはもちろんですが、普段からキレイを保つことも菌を増やさないポイントです。
菌の繁殖のもととなる野菜くずは、見つけたらすぐに捨てるようにしましょう。野菜室は年に1回の大掃除よりも小さな掃除をたくさんするようにすることがベターです。
泥や葉くずが気になる野菜は保存の時に紙袋やビニール袋に入れるなどをして、あらかじめ冷蔵庫に落ちないようにすることも清潔を保つには大切です。
■野菜室以外の掃除
とり外しのできるポケットは全てとり外します。「水洗い→しっかりと乾かす→除菌スプレーでまんべんなく拭く」という工程は野菜室と一緒です。
冷凍庫内もこれを機会に整理整頓しても良いですね。1か月以上眠っている食材はこれからも使わない可能性の方が高いので処分しましょう。
トイレ以上の菌がいるかもしれない冷蔵庫ですが、キッチンまわりのなかでもなかなか掃除をしない場所でもありますよね。ぜひ、時間をとって掃除をしてみてください。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※菌汚染スポットと拭き方に注意! キッチン・ダイニングの効果的な除菌方法 – 花王
※食品を科学する ― リスクアナリシス(分析)連続講座 ― 第3回 – 食品安全委員会