年齢とともに、気がつけば深くなっている「首のシワ」。顔はきれいでも、年齢が「首」に出ているという美容家さんやヘアメイクさんも多いですよね。「顔はケアしても、首はとくに何もしていない」という方は多いのではないでしょうか。
エステティシャンの筆者が、首のシワができる原因と、簡単にできる首のシワ対策をご紹介します。
■首のシワができる原因、仕組みについて
年齢とともに筋肉はこわばりやすく、普段シワを寄せる体勢などをしていると、線がはっきりと刻まれやすくなります。
「シワを寄せる体勢」というのは、ズバリ日中の姿勢の悪さや、寝ている時の首の角度などのことです。首の付近にある「広頚筋」がこりかたまると、筋肉の対向線状にシワができる場合があります。
また、乾燥や肌のハリ・弾力の低下により皮膚がたるむことでも、シワが深くなる場合があります。肌のハリや弾力を保つには、顔と同様に保湿ケアが大事です。化粧水や乳液を使う際に首までケアを行ったり、ネック専用ケアアイテムを活用しましょう。
また、スキンケアでの表面的にケアを行うことに加え、筋肉の強張り改善をサポートするケアを意識して行いましょう。
■日常でできるシワ対策
日常で首のシワを増やさないためには、スマホやPCなどを使用する時になるべく「下を向く姿勢をしない」ことが大切です。
写真のように、首が前に出て猫背の状態が長時間続くと、首付近の筋肉が収縮しやすく、そのまま筋肉がこり固まるとシワが刻まれやすくなります。姿勢を正して、なるべく手元の作業は目線を落とさず水平に近い姿勢で行えるように工夫をしましょう。
また、寝る時はシワの左右差を作らないために仰向けになりましょう。あごを引いた状態だと首にシワができやすいので、枕や丸めたタオルなどを利用して、あごが軽く上がる高さに調節してください。
■首のシワ対策エクササイズ2つ
(1)胸鎖乳突筋を伸ばすストレッチ
胸鎖乳突筋は、鎖骨から耳の裏につながっている首の筋肉です。これを伸ばすことで、首の強張り改善に役立ちます。むくみやすい人にもおすすめです。
(1)首を横に傾け、そのまま後ろに倒します。首の前部分がしっかりと伸びているのを感じればOKです。
(2)片手を鎖骨の上に乗せ下方向に引き下げて、反対の手をフェイスラインに当てて上方向に引き上げます。遠ざけるイメージで負荷を与えましょう。その状態で、ゆっくりと5〜10秒数えます。
(3)反対側も同様に動作します。3セットを目安に行ってください。
(2)広頚筋のストレッチ&トレーニング
広頚筋は、首の前面、左右にあり、下顎と胸部をつなぐ薄く広い筋肉です。
(1)顔を天井に向けて下あごと唇を突き出し、そのまま10秒キープします。
(2)下あごと唇を突き出したまま(もしつらければあごは戻してもOK)、舌をおもいきり突き出します。「う」と声を出すように、舌を出す→しまう→出すを10回ほど繰り返します。あご下がきゅっと引き締まったように感じればOKです。
首は年齢が出やすい部分だからこそ、地道なケアが5年後、10年後の見た目年齢を変えていきます。今から美ネックケアを習慣化して、美しい首周りを手に入れてくださいね。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松 麻美)
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