筆者は仕事柄、さまざまなお悩みを聞くことが多いのですが、なかでも「食欲が止まらない」というご相談を受けることがよくあります。40代、50代の皆さまも経験があるのではないでしょうか?
ずぼらだけど薬膳のプロである筆者が、食欲が止まらない時に飲みたいドリンクを4つご紹介します。
■食べ過ぎにつながるNG習慣
食べ過ぎは、主に食習慣や生活習慣が関係しています。以下のようなNG習慣があてはまるかチェックしてみてください。
□毎日の飲酒
□食事中に30回以上噛まない
□つい、お腹がいっぱいになるまで食べてしまう
□キムチやカレーなどのからいものが好きでよく食べる
□冷たい飲み物が好きでよく飲む
□ストレスを運動ではなく食で発散させてしまう
このような習慣が続くと胃に熱がこもる「胃熱(いねつ)」の状態になり、この胃熱が食べ過ぎの原因につながると薬膳の世界では考えます。「肌がかゆい時にかいてしまうと、もっと熱を帯びてかゆくなる」という経験が皆さまもあるかと思いますが、胃熱はそのようなイメージです。
この熱を静めるには、クールダウンする食材や飲み物をとることが必要です。
■食欲が止まらない時に飲みたいドリンク4選
(1)緑茶
苦味のあるものはクールダウンする作用が期待できます。「緑茶」もそのなかの1つ。食欲が止まらない時に緑茶を飲むと食欲が少し落ち着くでしょう。
血圧を下げる作用も期待できるので、空腹時ではなく食後に飲むことがおすすめです。冷やすと胃腸が弱りやすいのでホットでいただきましょう。
(2)プーアル茶
「プーアル茶」もクールダウンにおすすめの飲みものです。
さらに、「消食(しょうしょく)作用」といって、胃の消化不良を軽減させる作用もありますから、食べ過ぎて胃の不快感を感じた時にもいいですね。
(3)グレープフルーツジュースorレモンジュース
ストレスによる暴飲暴食には、柑橘のジュースがよいでしょう。ストレスによって身体の巡りが悪くなると、熱をうむ原因につながります。
果汁100%のものを選ぶようにしてください。また、無添加のレモン果汁を炭酸で割って飲むこともいいでしょう。
(4)トマトジュース
「トマト」は胃熱をとりのぞく代表食材です。料理でなかなか使わないという方でも、トマトジュースならとり入れやすいですよね。
しかし、トマトは身体を冷やす性質なので、たくさん飲むとお腹をくだしてしまう場合もあります。なので、コップ一杯か小さい缶1本くらいで留めておきましょう。
食欲が止まらない時は、普段の飲み物を変えることから始めてみましょう。そして、胃熱の原因につながるアルコールやからい物をさけることも忘れないようにしてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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