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シミ&たるみ対策に!美肌に役立つハトムギの簡単活用法

国際薬膳調理師
倉口ゆうみ

「肌にはハトムギが良い」というのを聞いたことがあるのではないでしょうか。実は、薬膳の世界でもハトムギは、シミ・そばかす対策やたるみケアに良いといわれています。ですので、つやプラ世代の方には、ぜひとり入れていただきたい食材の1つです。

ハトムギ

とはいえ、ハトムギの使い方に悩んでしまう方も多いと思います。ずぼらだけど国際薬膳調理師の筆者が、つやプラ世代にハトムギがおすすめな理由と、簡単なハトムギ活用法を3つご紹介します。

■つやプラ世代にハトムギがおすすめな理由3つ

(1)デトックス作用でシミ・そばかす対策

薬膳のベースの考えになっている中医学(中国伝統医学)では、シミ・そばかすができる原因は血の巡りの悪さだと考えます。「血(けつ)」は、肌にうるおいや栄養を与える役割をしていますが、この血の流れが滞ることで肌の新陳代謝が衰えると、肌の生まれ変わりがスムーズにいかずシミができやすくなってしまいます。

ですので、この血をスムーズに巡らせることが大切なのですが、この血を巡らせるためには肌にうるおいを与える「水(すい)」も滞りなく巡っていなければ血がうまく巡りません。ハトムギには利尿作用が期待できますので、余分な水分を排出し血の巡りをサポートします

(2)肌のたるみをケア

肌のたるみは加齢によるものもありますが、食生活も大きく影響すると中医学では考えます。特に、胃腸系システムである「脾(ひ)」が弱ると肌がたるみやすくなると考えます。

脾には、肌のツヤ・弾力・ハリの源ともいわれる「気(き)」をつくり出す働きがあります。脾が弱り気が減ると、肌がたるむ原因につながります。ですので、日頃のたるみケアとしては、脾を労わる食材を積極的に食べることが大切です。

そのたるみ対策に一役かってくれるのがハトムギ。ハトムギは脾の働きを高めてくれます

(3)むくみ対策に

ジメジメする梅雨時期ですが、それは自然界だけではなく私たち人間の身体も梅雨の影響を受けて水分を溜め込みやすくなっています。梅雨時期に身体が重だるくなったり、むくみやすくなるのはそのためです。

むくみは見た目への影響だけではなく、(1)でも述べたように老廃物がたまることで肌への影響も出やすくなります。

そんなむくみ対策には、ハトムギがおすすめです。ハトムギには利尿作用が期待できます。特に、つやプラ世代は水分調整の機能が衰えてくる年齢でもあるため、むくみケアは必要です。

■ハトムギの活用法

お茶としてとり入れる

毎日飲むドリンクをハトムギ茶に変えてみませんか?

ハトムギ茶はドラックストアで手に入れることができるので、比較的手に入りやすく飲み続けやすいのが嬉しいポイントです。味わいもとても香ばしく、食事にもよく合います。

スープに入れる

ハトムギはクセがないためどんな料理にも使いやすいですが、筆者のおすすめはスープにプラスすること。

少し硬めで茹でるのに時間がかかるため、他の具材よりも先に茹でておくとよいでしょう。おすすめ具材は、もやしやわかめなど。

ハトムギはスーパーの穀類コーナーに置いていることが多いのでチェックしてみてください。

米と一緒に炊く

ハトムギは米と一緒に炊くこともおすすめです。お好みの量でかまいませんが、30gくらいを目安にするとよいでしょう

ハトムギを使ってレシピを考えようと意気込むよりも「いつも口にしているものを少し変えてみよう」と考えるとハードルが下がってとり入れやすいはずです。ぜひ、今回ご紹介した活用術を参考に、ハトムギを毎日の生活にとり入れて内側から美しい肌を育んでいきましょう。

(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)

 

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【参考】
ハトムギ – わかさ生活※日本中医食養学会/著(2006年)『現代の食卓に生かす食物性味表 改訂2版』燎原書店※栗原毅・中山貴弘・陳志清・菅沼栄・楊暁波/監修(2016年)『漢方・中医学がわかる本』宝島社※池田陽子/著(2020年)『1日1つで今より良くなるゆる薬膳。365日』JTBパブリッシング

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