クエン酸が豊富で、夏バテ予防に良いといわれている梅干し。どこのご家庭の冷蔵庫にも、梅干しが眠っているのではないでしょうか。
「身体にはよさそうだけれど、そのまま食べるには酸っぱいし、かといってお料理にも使いにくい」……と放置していませんか?
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して17年の美養フードクリエイターである筆者が、梅干しを美味しく食べる使い方をご紹介します。
■「夏バテに梅干し」はなぜ?
有機酸で夏バテ胃腸をいたわる
梅干しには、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が含まれていて、これらの有機酸が梅干しの酸味のもととなっています。
梅干しを見たり、想像しただけでも唾液が出てくる方もいらっしゃいますよね。有機酸による酸味が唾液の分泌を促すのですが、唾液だけでなく胃酸の分泌を促す働きもあるため、食欲増進や消化促進を促して、夏バテの胃をいたわります。
程よい塩分で熱中症予防にも
汗で失われるのは、水分だけではありません。体内のミネラルも汗と一緒に失われてしまいます。そのため、熱中症対策に飲むものは水ではなく、塩分が含まれたものが良いといわれていますね。
梅干しには、程よい塩分、梅由来のミネラルや抗酸化物質も含まれていますから、夏の暑さに負けない強い身体作りに、梅干し+水で体内の水分バランスを保ちましょう。
■梅干しを調味料に!ひと手間で食卓が豊かになる使い方
(1)納豆+梅干し
納豆のタレやお醤油の代わりに、包丁でたたいてペースト状にした梅干しを加えます。程よい酸味でさっぱりとした納豆になります。
(2)オリーブオイル+梅干し
包丁でたたいてペースト状にした梅干し(2個)に、オリーブオイルを大さじ2程度をよく混ぜれば、梅干しドレッシングの出来上がり。サラダだけでなく、冷しゃぶやグリルした魚、パスタのソースにも使えます。
(3)はちみつ+梅干し
ペースト状にした梅干し(1個)に、はちみつ大さじ1程度を混ぜます。ジャムの代わりとして、トーストやヨーグルトともよく合います。
■梅干しの選び方
無添加のものを選ぶ
梅干しには、人工甘味料や保存料が添加されたものもあります。せっかく健康のために食べるのであれば、無添加のものを選びたいですよね。原材料に「梅・食塩」とだけ記載されている梅干しを選びましょう。
日本の伝統食でもある梅干し。そのまま食べるだけでなく、調味料として使うことで使用頻度が高まります。梅干しを食べて、夏バテ知らずで過ごしたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
【関連記事】
・毎日ヨーグルトで腸活!意外な食べ方5つ
・「はみ肉」の原因は汚腸!?40代から毎日食べたい腸ケア食品3つ
・ダイエットに今日から始めたい!ヤセ菌が増える食べもの5つ
・痩せ体質になる飲み物は?ダイエット中に飲みたいお茶3選
【参考】
※成分情報 梅 - わかさ生活