昔から身体によい食材を「ま(まめ)・ご(ごま)・わ(わかめ)・や(やさい)・さ(さかな)・し(しいたけ)・い(いも)」と聞きますよね。これらの食材をバランスよくとることがベストですが、“わかめ”に関しては味噌汁くらいにしか使えていないという人も多いのではないでしょうか。
わかめは食物繊維豊富でよく噛むことにつながるため、穏やかな血糖値を保つのに役立つ食材です。使い方次第でダイエット成功を左右します。
ベジ活アドバイザーの筆者が、わかめの意外な使い方と食べ方のポイントをご紹介します。
■わかめがダイエットに役立つ理由
わかめを食事に加えて食べることで、⾷後の⾎糖値と脂質の上昇を抑えられるということがわかっています。ダイエット中は食事にわかめを組み込んで、太りにくい身体作りに役立てたいですね。
わかめに多く含まれる「水溶性食物繊維」は腸内細菌のエサとなり善玉菌を増やすので、腸内環境を整える働きがあります。腸内をゆっくりと移動する性質もあるため、暴飲暴食対策にもおすすめの食材です。
■味噌汁だけではもったいない!おすすめのわかめ活用法3つ
(1)肉に混ぜる
ダイエット中におすすめしたいのが、肉にわかめを混ぜ込む使い方です。ハンバーグや肉団子、焼売や餃子などのひき肉料理は混ぜ込みやすく、美味しく仕上がるので試してみてください。わかめが加わることで少量の肉でも食べ応えがあり、満足感が高まります。
わかめは豆腐や梅干し、大葉、ネギ、ダイコンおろしなどの食材と親和性が高いので組み合わせるとよいでしょう。ハンバーグや焼売を作る時の参考にしてみてください。
(2)サラダ・スープにちょい足し
使いやすい乾燥カットワカメを利用したものでも、⾷後の⾎糖値と脂質の上昇抑制に役立つことがわかっています。
「食物繊維」豊富なわかめはよく噛むことにつながる食材の1つ。よく噛むと早く満腹感を得ることができるので食事量が抑えられ、食後のエネルギー消費量を増加させることが報告されています。
ダイエット中はサラダやスープにちょい足ししてみましょう。
(3)炒め物に加える
意外ですが、わかめを炒め物に加えても美味しくいただけます。水分が出てくるので、しっかりと水気をきってから炒めると調味料が少なくてすみます。
わかめは骨の健康を手助けする「カルシウム」やカルシウムの形成を助ける「ビタミンK」を含みます。しらすや鮭などに含まれる「ビタミンD」と同時にとると、吸収を高めることができます。
必要な栄養素が不足しがちなダイエット中は、組み合わせを意識して献立を考えるといいですね。
味噌汁以外の料理にも活躍する「わかめ」。ダイエットに好意的に働くので、料理に活用して瘦せ体質を目指しましょう。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※ワカメを糖尿病の食事療法に活用 ⾷後の⾎糖値と脂質の上昇を抑える – 糖尿病ネットワーク
※ワカメに食後血糖値の上昇を抑制する効果 白飯のGI値を低下 – 糖尿病ネットワーク
※「よく噛んで食事をする」と食後の血糖上昇を抑えられる 「よく噛む」食事法は朝と夜で効果に差が – 保健指導リソースガイド
※わかめ – カロリーSlism
※カルシウム&ビタミンD 相互のちから – 森永製菓