40・50代になると、太ったわけでもないのに二重アゴになる人も多くいます。原因は皮膚のたるみや表情筋の衰え、ストレスによる食いしばりなどがあります。
エステティシャンの筆者が、二重アゴになる原因と、日常でやりがちな二重アゴに繋がるNG行動をご紹介します。
■40・50代の二重アゴの原因は?
若いうちの二重アゴは、むくみや肥満が原因のケースが多いですが、大人世代の二重アゴの原因は、むくみや肥満(皮下脂肪)の他に、皮膚のたるみ、筋肉の衰えなどがプラスされています。
皮膚のたるみは、年齢によるものなのである程度仕方ない側面もあります。対策としてできることは、進行をゆるやかにするために、紫外線対策を行い、肌にハリをもたせる美容成分配合のコスメを使用することです。
筋肉の衰えは、このあと紹介していく口呼吸、姿勢の悪さ、特に猫背や下を向く姿勢が日常で多いことなどが直接的な原因になっていきます。年齢を重ねても、バレリーナなど姿勢が美しい人は、皮膚のたるみが多少あっても、脂肪が少なく綺麗なアゴラインをキープしていますよね。日常の姿勢はなるべく「バレリーナ」になり切るつもりで、過ごしてみましょう。
■二重アゴが進行!?筋肉が衰えるNG行動3つ
(1)口呼吸
口呼吸をして「口がポカン」と開いている状態だと、口の周りの口輪筋や、舌や首の筋肉が衰えて、ほうれい線やたるみ、二重アゴの原因になってきます。
他にも口臭や虫歯、感染症のリスクも上がるといわれており、口呼吸の健康・美容への弊害は大きいと思われます。
自分では気がついていなくても、パソコンやスマホ、仕事に集中しているとき、マスク着用時など口がポカンと開いていることも。口呼吸になっていないか一度意識してみてくださいね。
(2)姿勢の悪さ、猫背
猫背の姿勢や、スマホやPCを見るなど、下を向く姿勢が長時間続くと、肩が内側に入り、首が頭の前に出てしまいます。
この姿勢は、アゴ周りの筋肉がゆるむため、フェイスラインの崩れや二重アゴ、さらに下っ腹のぽっこりお腹にもなりやすいので要注意。ストレートネックといわれたことがある人も注意が必要です。
デスクワークなど、普段の姿勢も背筋を伸ばし、目線が下がらないような状態をつくることを心がけていきましょう。
(3)食いしばり、歯ぎしり
日中の仕事に集中しているときやストレスを感じたとき、または寝ている間などに、無意識に行ってしまいがちな食いしばり。
食いしばりや歯ぎしりをするときは、エラにある大きな筋肉「咬筋」が緊張します。この筋肉自体が大きく、他の顔や首の筋肉とも連動して影響するため、顔の下半身の血流やリンパの流れを悪くしたり、ほかの筋肉も緊張したりします。
その影響で、二重アゴを含めたたるみが進行してしまいます。
食いしばりがある人は、まずはその解消を心がけましょう。自力では難しい場合は、歯科で相談することも有効です。
二重アゴは、年齢とともに進行しやすいですが、普段の姿勢や習慣を改善することで進行のスピードを緩めたり、いい状態をキープすることが可能です。心当たりのあるNG習慣があった方は、まず普段の習慣を見直すところから始めていきましょう。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松 麻美)
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